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2003年07月27日(日) 00時00分

組み換え大豆 バッサリ 茨城の農場 反対派、無断で 東京新聞

 除草剤に耐性を持つ遺伝子組み換え大豆が栽培されている茨城県谷和原村の農場で二十六日、遺伝子組み換え作物に反対する農民らがトラクターを使い、約二十アールに植えられていた大豆を無断ですべて廃棄した。

 大豆は、農家など約七百人でつくる「バイオ作物懇話会」(宮崎市、長友勝利代表)が栽培。農水省によると、遺伝子組み換え作物を一般ほ場に作付けしているのは全国でここだけだという。

 反対派は「花粉が周囲に飛散すると在来種と交雑する恐れがある」と今回の実力行使を説明。これに対し、長友代表は「情報はオープンにしてきたのに、大きな憤りを感じる。法的手段も含めて対応を検討したい」としている。

 懇話会は六月、地元農家から借り受けた畑に、遺伝子組み換え大豆の種をまいた。約一週間前から開花したため「遺伝子組み換え作物いらない茨城ネットワーク」など反対派が懇話会側に刈り取りを要請したが、懇話会側は「作業を大幅に省力化できるメリットがあり、農家には強い味方になる」などと断った。

 反対派は二十六日午前、現地で対応を協議したが、居残った約十人がトラクター一台を持ち込み、大豆を抜き取った。

 農水省によると、遺伝子組み換え作物の中で一般ほ場での栽培が認められ、食品として認可されているのは大豆やトウモロコシなど六種類。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030727/mng_____sya_____011.shtml