2003年07月26日(土) 00時00分

県警など　東京のヤミ金融業者摘発　県内に１０人前後の顧客（富山新聞）

　県警生活保安課と富山、八尾署は二十五日までに、法定を大幅に上回る金利で現金を貸し付けていたとして、出資法違反（高金利）の疑いで東京都台東区の貸金業「アース」事務所を摘発し、経営者の井上貴徳容疑者（２７）＝東京都墨田区石原＝と従業員の能登勇樹容疑者（２２）＝埼玉県越谷市平方＝を逮捕した。　県警生活保安課などは「アース」が一昨年十二月ごろから、全国の多重債務者ら約二千人に法定金利の三十四倍から二百三十一倍の高金利で現金を貸し付け、月に二千万円近くを荒稼ぎしていたとみて裏付けを急ぐ。　「アース」は都の登録業者。両容疑者は多重債務者名簿をもとにダイレクトメールや電話で融資を勧誘し、顧客に対して高金利の貸し付けをしていた疑いが持たれている。　富山県内の六十代主婦には、融資額二万円に対して手数料五千円を天引きして一万五千円を融資し、法定金利の百十六倍にあたる四万七千円を回収、五十代の会社員女性には手数料五千円を引いた六万五千円の融資に対し、五十七倍の十一万円を回収していた。　県警生活保安課は「アース」事務所や両容疑者の自宅を捜索し、パソコンや顧客名簿などを押収。県内には十人前後の顧客がいたとみて順次、追送検する方針である。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20030726002.htm