2003年07月25日(金) 19時29分

双子の１児死産、１児に障害　両親が病院を提訴、賠償求める−−船橋　／千葉（毎日新聞）

　◇１億３０００万円の賠償求める
　船橋市習志野台の「北原産婦人科」（北原敬市理事長）で、双子の１児が死産し、もう１児が重度の障害を負ったのは病院側のミスだとして、船橋市の両親らが２４日までに、同院と理事長に約１億３０００万円の損害賠償を求める訴えを千葉地裁に起こした。
　訴状によると、母親は双子を妊娠したが、母体から２児に血液が均等に流れず、２児の生命が危険な状態にあった。昨年５月、同院の診察で１児の心臓停止がわかったが、他の病院への速やかな転院手続きをとらなかった。２日後に別の病院で帝王切開を行った際、１児は既に死亡、その影響でもう１児も両手両足がまひする障害を負ったという。両親は「医師は母児管理を怠り、病院への搬送を急ぐなどの注意義務も怠った」と訴えている。
　同院は「１児が心臓停止状態になっても、もう１児の成長に影響は出ないと判断した」と話している。【森禎行】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000007-mai-l12