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2003年07月25日(金) 14時53分

ヤミ金融取り立て苦に自殺未遂、男性が読売新聞に手紙読売新聞

 ヤミ金融業者の執ような取り立てを苦に約2週間前、自殺を図った大阪府内の50歳代の男性の元会社員が25日までに、「自分のようにはなってほしくない」との思いを込めて読売新聞大阪本社に手紙を寄せた。

 「融資」のワナは、昨年暮れに目にしたチラシ。「孫にお年玉を」との思いから、東京の業者に電話をかけ、3万円が振り込まれた。1週間後に返済しようとしたが、「初回は完済できない」と言われた。その後もあれこれ理由をつけて受け付けられず、利息だけが増え続けた。

 「払えない」と言うと、「息子から取り立てるぞ」と脅された。借金は十数社に膨らんだ。利息だけで250万円を支払ったが、職場や親類宅への取り立ての電話はやまなかった。大阪府八尾市で先月14日、夫婦ら3人がJR関西線にはねられる心中事件が起きた時には「自分もああなるのかもしれない」と思った。

 15年以上勤めた職場の上司から「会社に迷惑をかけたから」と解雇を言い渡された。妻と息子あてに遺書を書いた。

 マイカーでたどり着いた山中で、マフラーから排ガスをホースで車内に引き込んだ。死ぬのは悔しい。でも、このまま生き地獄が続くなら……。次第に意識が薄れていった。

 「何やってるんや」。畑を見回りに来た男性が運転席の窓をたたき、意識を取り戻した。

 「『死なれる方が迷惑や』という息子の言葉で目が覚めた」と元会社員。警察や弁護士に相談し、業者に「要求には応じない」と伝えた。取り立ての電話はまだ時折あるが、今は家族に支えられ、人生の再出発を目指しているという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000504-yom-soci