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大阪府警堺北署は２３日、偽造１万円札を使ったとして同府岸和田市野田町２丁目、貸金業上野顕（あきら）容疑者（２８）を偽造通貨交付の疑いで、同市下池田町３丁目、元大工小野孝一容疑者（４５）を偽造通貨行使の疑いで逮捕したと発表した。
調べでは、上野容疑者は６月６日午後１時ごろ、同市内の路上に止めた乗用車内で、「偽札を使って金をつくれ」と偽１万円札約７０枚を小野容疑者に渡した疑い。小野容疑者は同府堺市の阪神高速の三宝料金所や堺料金所で、偽１万円札を使った疑い。２人とも容疑を認めているという。
同署によると、上野容疑者は携帯電話を使う「０９０金融」を無登録で営み、３万円を上限に貸して１週間で返済できなければ１日８０００円の利息を請求していた。当時、小野容疑者に約４０万円の返済を要求。そのうえで「借金をチャラにしてやる」と偽１万円札の換金を持ちかけたらしい。
小野容疑者は６月６日から同１０日までに道路料金所１１カ所、奈良公園内の土産物店など３カ所で１万円札を使って各９千円程度のお釣りを手にし、他に料金所１カ所で偽札使用を見破られたと供述している。偽札は記番号がすべて「ＶＶ８０４１２４Ｖ」で透かしがなく、上野容疑者は「パソコンを使ってカラーコピーした」と供述しているという。
(07/24 00:05)