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2003年07月24日(木) 15時15分

<システム金融>社員2人逮捕、リーダー格に逮捕状 大阪府警毎日新聞

 ヤミ金融業者グループが、顧客情報を共有して次々と勧誘する「システム金融」の手口で、資金繰りに苦しむ中小・零細業者に法外な高金利で貸し付けていた疑いが強まり、大阪府警悪質金融事犯特別取締本部は24日午前、システム金融会社社員、鎌倉稔典容疑者(35)=名古屋市南区=ら2人を出資法違反(高金利)容疑などで逮捕した。リーダー格の大阪市内のシステム金融業者(36)ら2人の逮捕状も取っており、事件の全容解明を進める。

 借り手を倒産まで追い込むことが多く、「とどめ金融」とも呼ばれる悪質な手口。業者らは摘発を逃れるため「東京データバンク」などの名称で数十の架空会社をつくり、被害は大阪、東京、愛知、福岡など広域にわたるという。

 調べでは、無登録貸金業者らは昨年2〜7月、大阪府内の中小企業経営者ら3人に計190万円を法定の約14〜19倍の高金利で貸し付けた疑い。

 システム金融は、電話などで中小・零細業者を勧誘。50万円を貸し付ける場合、額面25万円の手形3枚を担保に月5割の高金利を取るなどする。返済期日が迫る度に、仲間の業者が次々と融資話を持ち込み、50万〜100万円の借金が3カ月で1000万円近くに膨らむこともある。

 全国クレジット・サラ金問題対策協議会事務局長の木村達也弁護士によると、システム金融は1グループ30〜40人で、全国に約1000業者ある。長引く不況を背景に約5年前から問題になった手口だが、被害者団体には今も月に数件の相談があるという。木村弁護士は「背後には通常、暴力団がいる。商工ローンの返済遅滞者リストなどを利用しているとみられ、最近は決済期間を短くするなど回収の手口がより厳しくなっている」と話している。【亀田早苗】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030724-00001067-mai-soci