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2003年07月23日(水) 00時00分

真珠漁協側「解約の義務ない」と争う構え 大王町・預金返還請求訴訟の第1回口頭弁論  東京新聞

 普通預金として預け入れている真珠養殖漁業振興基金約1億6600万円の解約払い戻しに応じないとして、大王町が町内の船越真珠養殖漁協に預金の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、津地裁伊勢支部(今岡健裁判官)であった。被告側の同漁協は答弁書で「払い出しに応じる義務はない」と、全面的に争う姿勢を示した。

 訴状によると、町は3月末に預金の解約を申し出、4月に入り内容証明郵便で催告したが、期限の同17日になっても応じない。町はいつでも自由に普通預金の払い戻し請求ができ、漁協は応じる義務があるとしている。

 漁協側の答弁書では、運用中の預金の払い戻しは、真珠養殖業を基金の目的とは逆の衰退に向かわせると主張。理不尽な引き出しには直ちには応じられないとした。

 さらに、ペイオフ対策として普通預金に変更した際、橋爪政勝前町長との間で従来通り1年間の定期預金と同じ扱いをすることで合意、ことし初めにも来年1月29日まで引き出さないことを確認しているとし、同日まで払い出しに応じる義務はないとした。

 この日は、原告側は代理人の弁護士らとともに、野名澄代町長自ら出廷。被告側は姿を見せなかった。

 第2回は9月12日。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20030723/lcl_____mie_____002.shtml