2003年07月23日(水) 21時06分

ヤミ金業者の指示で偽札使用、釣り銭だまし取り捕まる（読売新聞）

　今年６月、大阪、奈良両府県の高速道路の料金所などで記番号が同じ偽１万円札１５枚が使われた事件があり、大阪府警捜査２課と堺北署は２３日までに、同府岸和田市下池田町３、無職小野孝一容疑者（４５）を偽造通貨行使容疑、小野容疑者に偽札を渡した同市野田町２の無職上野顕容疑者（２８）を同交付容疑でそれぞれ逮捕した。上野容疑者はヤミ金融業者で、返済が滞っていた客の小野容疑者に偽札で釣り銭をだまし取るよう指示していたという。

　調べでは、上野容疑者は６月６日午後１時ごろ、岸和田市内の路上で、小野容疑者に「（借金）返済のために偽札で金を作れ」と指示し、偽１万円札７０枚を渡した。小野容疑者は同日午後８時３０分ごろ、堺市築港八幡町の阪神高速４号湾岸線三宝料金所で通行料金（７００円）の支払いに偽１万円札を使った疑い。

　府警の調べでは、小野容疑者はレンタカーで移動しながら、同日午後１時２０分から約１０時間で貝塚市のコンビニや大阪、堺両市などの阪神高速道路などの７料金所で偽札を使用。７、９、１０日にも料金所や奈良市内の土産物店で偽札を使い、釣り銭計約１５万円をだまし取っていた。

　小野容疑者は「ヤミ金業者に指示されてやった」と供述。上野容疑者も容疑を認めており、「偽札はパソコンのスキャナーで読み込んで作った」などと供述している。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030723-00000214-yom-soci