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2003年07月22日(火) 23時45分

家電から長持ちマイナスイオン 東芝子会社など開発朝日新聞

 エアコンなどの家電製品から放出するマイナスイオンを従来の2倍、長持ちさせるイオン発生システムを開発したと、東芝の子会社、東芝キヤリアと医療機器製造会社のセルミ医療器が22日発表した。健康ブームに乗ってマイナスイオン効果をうたう家電が普及しており、東芝キヤリアは新システムの搭載製品を年内にも発売する考えだ。

 新システムは、セルミ医療器が開発したイオン変換器と、東芝キヤリアの放電技術を組み合わせた。空気中の二酸化炭素などの分子に電子を吸着させてマイナスイオンをつくる。放出後は空気中のプラスイオンと結びついて消滅するが、新システムでは一定量を継続して放出する仕組みにしており、消滅時間が従来のイオン発生器の倍の約53秒まで伸びたという。

 マイナスイオンが人体に与える影響のメカニズムは解明されていないため、家電業界でもその効果を疑う声が根強い。

 これに対し、東芝キヤリアが依頼した富山医科薬科大の田澤賢次教授の検証試験では、マイナスイオンを放出した部屋にいた人は体の表面温度が上昇。疲労の原因とされる血液の乳酸値も低下するといった効果があったという。田澤教授は「理由は分からないが、血のめぐりが良くなり、新陳代謝の促進やリラックス効果をもたらす傾向がある」という。(07/22 23:44)

http://www.asahi.com/science/update/0722/002.html