悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月21日(月) 03時44分

<新手詐欺>裁判所装い多重債務者に偽の呼び出し状毎日新聞

 「和解金を持って22日15時15分、東京地裁427号法廷に出頭せよ」。裁判所を語るウソの呼び出し状を多重債務者に送りつける新手の詐欺が横行している。問い合わせを受けた東京地裁は「文書は送っていない。出頭する必要はない」と説明、指定された22日当日には法廷に職員を配置して警戒にあたることにしている。

 呼び出し状を出したのはヤミ金業者とみられるが、同地裁は「差出人が法廷に来るとは思えない。債務者に脅しをかけ、別の方法で金をだまし取ろうとしているのでは」と注意を呼び掛けている。

 東京地裁の説明では、今月中旬、群馬、新潟両県の女性2人から同地裁に「呼び出し状が送られてきた」と問い合わせの電話があった。差出人は「東京地裁民事42部」となっており、「判決日(22日)に出頭しないと実刑を科す」などと記載されていた。女性に対して、地裁は文書が偽造であることを伝え、警視庁に通報した。

 金銭の振り込みを要求する手口もある。

 先月、実在しない「東京地方裁判所 破産財団監査調査委員会」と称する団体から、北海道や山梨県の破産者に文書が郵送された。「新たな借金が見つかった。破産法違反で罰金15万円を払え。弁護士に相談すると重い懲罰がある」などと記載されていた。

 同地裁は「手口がエスカレートしている。疑問があれば裁判所や弁護士に相談してほしい」と話している。【小林直】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030721-00000087-mai-soci