2003年07月19日(土) 15時22分

＜女児監禁＞大型量販店が相次いで手錠撤去（毎日新聞）

　東京都稲城市の小学６年の女子児童（１１〜１２歳）４人の誘拐・逮捕監禁事件で、自殺した吉里弘太郎容疑者（２９）が女児に手錠をかけて監禁していたことから、大型量販店が相次いで商品の手錠を店頭から撤去し始めた。手錠は福岡市の一家４人殺害事件など凶悪事件で悪用されるケースが目立っている。小学生を監禁したという事件の衝撃の大きさが、販売店側の自主撤去を推し進めた形だ。

　全国に７０店舗を展開するディスカウントストアは、女児が保護された１７日夕方、全店舗に「自主的に撤去するように」というメールを流した。福岡の事件で使用された同種の手錠を扱っていたが、全店舗でアダルトコーナーから手錠を撤去した。

　大型雑貨店の渋谷店は、監禁された女児らが「渋谷に遊びにいく」と言って事件に巻き込まれたことから、１８日朝、パーティーグッズ売り場にあった約１０個を撤去。全国１４店舗も同日中に撤去した。

　同じくパーティーグッズとして販売している生活雑貨専門店は１８日午前、全２４店舗に撤去を指示した。販売されている手錠は、２８０〜９８０円のプラスチック製か金属製で、鍵がなくても自力で開けられる安全装置がついている。

　量販店では１店舗あたり月１〜２個しか売れないが、横浜市のアダルトグッズの通信販売では、１０００円前後のものが、月１０〜２０個売れているという。【三木陽介】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030719-00001050-mai-soci