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2003年07月19日(土) 21時03分

女子医大病院の「医療過誤」追及へ、被害者が連絡会読売新聞

 東京女子医大病院(東京都新宿区)で心臓手術を受け、死亡したり重度の後遺症が残った16人の元患者の家族が19日、互いに情報交換して担当医師らの刑事告訴や民事訴訟を検討する「被害者連絡会」(大谷聡会長)を結成した。

 別々の手術を受けた患者側が連携して同じ病院の「医療過誤」を追及するのは異例。カルテの証拠保全を済ませた家族もおり、10件以上の訴訟準備が進んでいる。

 連絡会結成のきっかけは、群馬県高崎市の歯科医師平柳利明さん(52)の二女明香さん(当時12歳)が2001年3月、同病院側の手術ミスで死亡したとされる医療事故。担当医2人が証拠隠滅罪などで逮捕、起訴され、平柳さんのもとに病院のミスを疑う相談が相次いだ。

 16人の元患者のうち、14人は1995—2001年に心臓手術などを受けた手術時0—12歳の子供で、7人が死亡、7人に重い脳障害が残った。特に99年11月、人工心肺装置を使った手術で3件の事故が集中し、同会は装置が同じだった可能性があると見ている。訴訟では、装置のメーカーや、厚生労働省の責任追及も検討していく。

 19日に平柳さんは記者会見し、「短期間に多くの事故が起きている。説明が不十分で、訴訟の場でただしていきたい」と語った。

 東京女子医大病院は「病院長が代わり、病院再生に努めている。患者の家族らには誠意をもって説明していくしかない」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030719-00000412-yom-soci