悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月19日(土) 00時00分

武富士元社員へ犯歴漏えい 警視正を書類送検 警視庁 東京新聞

 大手消費者金融「武富士」(東京都新宿区)の元社員に犯罪歴などを漏らしたとして、警視庁は十八日、地方公務員法(守秘義務)違反容疑で警務部付の武田三郎警視正(56)を書類送検し、警視総監訓戒処分とした。武田警視正は同日付で辞職した。また、同庁は同様に情報漏えいを行ったとして、捜査一課警視(53)を警視総監訓戒とし、赤羽署巡査部長(48)を戒告処分とした。この日、元武富士社員中川一博被告(42)=業務上横領罪で起訴=も同法違反容疑で書類送検された。

 調べでは、武田警視正は国際組織犯罪特別捜査隊長だった二〇〇一年七月ごろ、武富士の渉外担当だった中川被告に暴力団関係者らの犯罪歴や、当時逮捕されていた同社社員の取り調べ状況などを漏らした疑い。

 武田警視正は板橋署副署長だった一九九七年五月ごろから計六回、中川被告に情報を漏らす一方で、多数の同署員らに関し、消費者金融への借り入れ状況の有無を同被告に照会していた。九五年十一月から九九年十一月までに、警視は三回、巡査部長は三十七回電話の名義人や犯罪歴を漏えいしたが、いずれも公訴時効が成立している。

 中川被告は、東京地裁の拘置理由開示で「約十人の警察官と直接(情報)交換した。こうしたつながりから警察署や警察官にビール券を贈った」と陳述。警視庁は捜査の過程で、武田警視正ら三人を含め、十数人がビール券を受け取っていたことを把握したが「情報漏えいの見返りではない」(同庁人事一課)と判断した。

 久我英一警務部参事官の話 今後、都民から疑惑や不審を抱かれることのないよう部外者との交際の在り方や、情報管理について徹底する。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20030719/mng_____sya_____009.shtml