2003年07月19日(土) 00時00分

「加害者か被害者か分からない」 監禁事件で鴻池担当相また放言 （東京新聞）

　鴻池祥肇防災担当相は十八日午後の衆院予算委員会での集中審議で、東京の四女児監禁事件について「（四人の女子小学生が）加害者なのか被害者なのかよく分からない状況だ」と述べ、女児の側にも問題があるかのような発言をした。野党側の指摘を受けた藤井孝男委員長が訂正を促したため、鴻池担当相は発言を撤回した。

　また、鴻池担当相は委員会終了後、記者団に「言葉足らずで誤解を招いた。青少年の問題は加害者にも、被害者にもなってしまう悲しい事例が多いという意図だ」と釈明した。

　これに対し、民主党の野田佳彦国対委員長が十八日、記者団に「大臣の資質がないと言わざるを得ない」と述べるなど、野党側は辞任要求を強めた。一方、小泉首相も同委員会で、「（鴻池担当相は）よく発言に気をつけて、今後対処しないといけない」と述べた。

　鴻池担当相は青少年対策担当だが、十一日にも長崎市の男児誘拐事件に関連し、加害者の親を「打ち首にすればいい」と発言。配慮に欠けた発言として世論の批判を浴び、謝罪していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20030719/mng_____sei_____007.shtml