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2003年07月18日(金) 00時12分

<盗難通帳>銀行側に過失 解約した預金分の支払命令 横浜地裁毎日新聞

 預金通帳などが盗まれ、定期預金約1500万円と普通預金250万円を勝手に解約されたり、引き出された横浜市戸塚区の男性会社員(59)が、口座を開設していた東京三菱銀行が本人確認を怠ったとして、奪われた預金全額の払い戻しを求めた訴訟で、横浜地裁の松田清裁判官は17日、定期預金の解約について銀行側の過失を認め、解約された定期預金分1500万円を支払うよう命じた。

 判決によると、男性は02年2月に自宅から通帳や印鑑、健康保険証などを盗まれた。銀行は解約に来た男に、名前と口座番号を聞き、住所と持っていた健康保険証で確認し、定期預金を払い戻した。

 判決は、確認に使った健康保険証は本人や家族が所持しているのが前提だとしながらも、「(盗難被害にあった場合は)本人確認手段としては全く機能しない」とし「前提が存在しない」と指摘。また「暗証番号で本人確認をしていれば本人ではないと判明した可能性が高い」とした。

 一方、引き出された普通預金について、松田裁判官は「(普通預金は)現金を簡便な手続きで払い戻されることが要請されている。銀行の注意義務は定期預金に比較すると軽度と認めるべきだ」として、男性の主張を退けた。【馬場理沙】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00000163-mai-soci