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2003年07月18日(金) 00時00分

中学校に「金返せ」 富山市内取り立て 親が借金、生徒を名指し富山新聞

 五月上旬に富山市内の中学校に暴力団関係者をうかがわせる男から「生徒の親に金を貸した。生徒を電話に出せ」などと生徒を名指しにした電話があったことが十七日、分かった。同中ではヤミ金融業者による悪質な取り立ての可能性もあるとみて、同市教委と富山署に連絡した。子どもへの脅迫まがいの取り立て電話が発覚したことで、法外な高金利で貸し付けるヤミ金融問題が県内でも波紋を広げそうだ。 関係機関によると、電話は五月九日の午前九時半と午後一時半の二回あった。男が暴力団をうかがわせる組織名を早口で名乗り、生徒の名前を挙げた上で「貸した金を返せ」、「借りた本人の居場所を教えろ」などと要求してきた。電話は二度とも、早口でわめきたてる高圧的な態度だったという。学校側が生徒への取次ぎを断わったため、それ以降電話はないという。 同校は即座に市教委と富山署に対応策を相談した。同署は、強引な取り立ての手口が子どもの通う教育現場にまで及んだ可能性があるとみて、警戒を強めている。 ヤミ金融被害は年々増加しており、昨年摘発された事件は全国で二百三十八件を数え、被害者数は十二万人を超えて最も多くなった。業者の取り立て手法は借りた本人以外に親類や近所の住民、学校などに及ぶケースが相次いでいる。 今年二月に北海道の小学校に金融業者を名乗る男から「児童の親に金を貸した。子どもに会わせろ」などと電話があり、学校が全校児童を集団下校させた。また、先月には大阪府で六十代の主婦ら三人が、過酷な取り立てを苦に自殺している。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20030718002.htm