2003年07月18日(金) 17時20分

節電器販売で初の集団提訴　福岡、山口の２３人（共同通信）

　電気代の大幅な節約をうたい、実際には効果のない高額の節電器を売りつけられたとして、福岡、山口２県の自営業者２３人が販売会社アイディック（東京）と、クレジット契約提携先の信販４社を相手に計約５４０万円の損害賠償を求める集団訴訟を１８日、福岡地裁に起こした。
　全国の弁護士らでつくる「節電器詐欺被害者の会」（事務局札幌市）によると、節電器商法をめぐる被害相談は全国から約２３００件以上寄せられているが、集団訴訟は初めて。同会は各地での提訴に向け、１９日に東京で合同会議を開く。
　訴えによると、２３人は２０００年６月−今年１月、訪問販売などで「配電盤に設置するだけで電気代が２−４割程度安くなる」などと持ち掛けられ、約５０万−１００万円の機器をクレジット契約の分割払いで購入。しかし購入した商品は電圧を下げる変圧器にすぎず、節電効果はほとんどなかったとして、既に支払った代金の返還などを求めている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030718-00000148-kyodo-soci