悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年07月12日(土) 13時14分

VoIP電話の普及は時期尚早かZDNet

 米国のインターネット電話は大手CATV会社の参入により、大きく弾みが付く様相を呈している。しかし、ブロードバンドサービス加入者が数百万人規模でいわゆるVoIPサービスに移行しているにもかかわらず、最大手の数社が消極的な姿勢を見せ始めている。

 Vonageや8x8など独立系のVoIP提供企業は、市内と長距離通話込みで月額20〜40ドルの定額VOIPプランを提供し、従来の電話会社から顧客を奪うようになっている。

 しかしこうした取り組みはComcastやCox CommunicationsなどのCATV会社に比べれば些細なものにすぎない。米国240万のVoIP加入者のうち、230万はこれらCATV会社との契約が占める。

 各種白書や最近のインタビューによると、ComcastとCoxは引き続き、VoIP技術に関してかなりの契約を維持している。しかしコストが大きな問題になっていることも判明。米国の電話利用者が馴染んでいる全機能を備えたサービスを提供するコストは、従来の電話線を構築するコストを10%下回るにすぎず、初期の段階で予測された50%のコスト削減には至らない。

 さらに、現行のVoIP機器が、全米規模のサービスで典型とされるような大規模な実証実験を経ていないことも懸念材料となっている。これまでの実験は、平均すると1度に100人ほどという小人数のユーザーでしかテストされていない。また、Coxの白書によれば、ネットワーク機器には通常、互換性を念頭に置いていない特定企業の独自ソフトが搭載されている。

 CATV業界のVoIPにまつわるこうした懸念は、消費者の間で関心が高まり始めたばかりのこの技術にとって、大きな問題となるかもしれない。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030712-00000002-zdn-sci