2003年07月03日(木) 00時00分

遠隔医療を全国導入 ＩＴ戦略政府新計画 （東京新聞）

　政府のＩＴ戦略本部（本部長・小泉純一郎首相）は二日、情報技術（ＩＴ）推進の具体策を盛り込んだ本年度の新重点計画をまとめた。通院が困難な山間部などに住む患者をネットを活用して診療する遠隔医療の二〇〇五年度までの全国導入などが柱。医療、食、生活など七つの「先導的分野」を中心にＩＴ化を進め、国民生活の利便性向上や経済活性化につなげる狙いだ。

　会議では、中期的計画の「新ＩＴ基本戦略（ｅ−Ｊａｐａｎ戦略２）」を正式決定。これを具体化したのが新重点計画で、担当省庁や目標年次を明記し、来年度予算編成に反映する方針。

　小泉首相は会議で「国民がＩＴの恩恵を真に実感できる社会の実現を目指す」と述べ、計画の早期実現に意欲を示した。ただ、ＩＴ戦略本部の意気込みの割に、ＩＴ推進への国民の関心はいまひとつで政治家の動きも鈍い。

　新重点計画では、テレビ電話を利用した独り暮らしの高齢者の安否確認システムなどを導入し、生活向上に役立てる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20030703/mng_____sei_____003.shtml