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2003年05月18日(日) 10時23分

心電図検査、無資格者が電極着脱 大阪の小中高朝日新聞

 大阪府の小中高校などで毎年実施されている心電図検査をめぐり、委託を受けた検査団体が無資格のアルバイトに児童・生徒の体に電極をつけたり外したりする行為をさせていたことがわかった。厚生労働省によると、無資格者による電極のつけ外しは医師法違反(無免許医行為)の疑いがある。大阪市教委は検査団体に改善を指示し、府教委も事情を聴く方針だ。

 この検査団体は「大阪予防医学協会」(大阪市西区)。20年以上前から府内の小中高校などで心電図検査をしている。現在、府市町教委の委託を受け、大阪市内の市立学校の約7割、府立学校の5割弱で検査を担当。受診児童・生徒は年間約10万人になるという。

 心電図検査は学校保健法により、小中高などの1年生を対象に毎年4〜6月に実施されている。

 同協会によると、通常数人のスタッフが一組となり、臨床検査技師が心電計を操作し、アルバイトの補助員1、2人が児童らを整列させたり、手足や胸に電極をつけたりしてきた。毎年、検査前にアルバイトを募集し、1、2日間の研修をしているという。

 厚労省医政局医事課によると、医師法などにより、心電図検査をするのは医師や看護師、臨床検査技師の有資格者でなければならない。電極のつけ外しも検査行為に含まれるという。

 同協会は「学校での検査は短期間に多数の児童・生徒を対象にするため補助員が必要となる。有資格者をそろえるのが難しく、人件費もかさむため、無資格者をあてた」と説明。中林敏夫理事長は「法律的には問題ないと思っていた」と話している。15日から、臨床検査技師が電極のつけ外しをするように徹底させたという。

 府教委や大阪市教委の委託を受け、心電図検査をしている別の2団体は「有資格者で検査している」と話している。

 大阪市教委学校保健課は「無資格者が作業しているとは知らなかった。好ましくないと考え、改善を求めた」と話している。大阪府教委保健体育課も「事実なら改めるよう求めたい」としている。(05/18 09:41)

http://www.asahi.com/national/update/0518/006.html

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