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2002年06月01日(土) 17時11分

偽の高速無料券出回る 暴力団が反値上げ宣言書に着目か朝日新聞

 「高速道路をただで利用できる」という触れ込みで、「無料通行」や「フリーウェイ」などの文字を刷り込んだ偽のチケットが出回っている。高速道路料金の値上げに反対する市民団体が、抗議行動の一環として「無料通行宣言書」を配布しているのに目をつけて、暴力団が新手の資金稼ぎの手法にしているらしい。日本道路公団は「公団と関係ないもので無効」と注意を呼びかけている。

 公団によると、料金所などで「宣言書」を見せて支払いを拒否するドライバーが昨年秋ごろから急増。今年3月末時点で、のべ約600人が約4000枚を渡したという。

 こうした利用客について、公団はその場では通行料を徴収せず、いったん通過させたうえで、車両番号から運転手を特定し、後日請求書を送ることにしている。埼玉県に本部がある市民団体「フリーウェイクラブ」(和合秀典代表)が宣言書を使った抗議活動を続けており、現場での無用のトラブルを避けるためだ。

 ところが、最近このクラブの宣言書とは異なるものが出回っていることが判明。クラブの活動は非営利のはずなのに、公団には「インターネットで購入したが使えるか」「街頭で販売している」といった問い合わせや連絡が多数寄せられているという。

 大阪市内のある男性は3月初旬、暴力団組員を名乗る男から「高速道路の料金が免除される」と言われ、500枚つづりの無料通行宣言書を200万円で購入した。東京−大阪間をよく行き来する男性にとって「割安」と思った。1回使用したところ料金所を通過できたため友人に紹介。2人が計千枚、400万円分を購入した。

 だが2回目に利用しようとした際、料金所でとがめられたため、宣言書に書かれていた「フリーウェイクラブ」に連絡。偽物と分かった。

 同クラブにも「100枚つづりが3万5千円で売られている」などの連絡が入っているという。

 偽の宣言書には、名称は本物と同じだが印影が異なる代表印が押されている。「宣言書はあくまでも会員に配布するもので販売はしていない。我々の運動が暴力団の資金集めに利用されているようで迷惑している」と和合代表。大阪府警や埼玉県警に届け出て、取り締まりを依頼した。(16:00)

http://www.asahi.com/national/update/0601/014.html

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