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2002年01月04日(金) 03時01分

ジー・オー:「配当確実」と出資募る 総額100億、延滞続く毎日新聞


 フィリピンの銀行を舞台にした国際投資問題が浮上した「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)が、通信販売事業の広告費について会員から投資を募る際、「配当は確実」などと呼び掛けながら配当できない状態になっていることが3日、分かった。これまで少なくとも100億円を集めたとみられるが、グループは昨年春から配当金などの支払いの先延ばしを繰り返し、多数の会員とトラブルになっている。

 グループは96年ごろから、日用雑貨などの通信販売を行ってきた。会員から商品ごとに新聞やテレビの広告費を出資金として募り、その商品の販売実績と出資金の額に応じて会員へ還元する。会員は売れそうな商品について出資し、3〜5カ月後に出資金に配当金を上乗せした金が口座に振り込まれる。売れなければ出資金より少ない額しか戻らないシステムだ。

 関係者によると、00年秋ごろからは「スペシャル企画・利率120%確約」などとうたい、配当を約束して出資金を募った。しかし、昨年4月ごろから、口座への振り込みが滞るケースが増えたという。出資法は不特定多数に利益は確実などと元本保証をして出資させる行為を禁止している。

 また、昨年10月には不満を訴える会員に「12月20日から60回分割で払う」とする文書を郵送し、受け取った会員から「問題の先送りだ」と抗議の声が上がっている。

 約700万円出資した女性会員は「配当確実というので出資したが、マイナスになり、振り込まれてもいない。支払いを求めても先延ばしされている」と憤る。

 グループ企業の複数の元役員らによると、集めた資金は100億円を超え、配当金の支払いや解約を求められて支払いが滞っているのが10億円以上に上るという。

 グループ中核企業「ジャパンジー・オーグループインターナショナル」の多田藤憲(ふじのり)社長は「昨年12月までに通信販売事業はやめた。金融業を中心に営業展開するので、破たんや倒産はあり得ない。会員の資産保護はできており、順次、配当金の支払いなどに応じている」と話している。

[毎日新聞1月4日] ( 2002-01-04-03:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020104k0000m040091000c.html

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