テレアポ(テレフォンアポインター)の経験について書かせていただきます.
私もある時期半年ぐらいテレアポのアルバイトをした事があります.それはお墓を売る仕事でした.その中で私が受け持っていたのは,事務所で、その物件の近くに住んでいる人で,以下のような家に電話をかけます.
- 最近、家族・親類を亡くした人(死亡者リストの中から探す.)
- お年寄りのいる家
- 親戚の多い家
この3つがターゲットにしやすいです.
1 については、田舎のほうだと自宅で葬儀をやる家があるので志望した日にちから想定してまだ葬式中だとわかっていても電話します.そのほうがこちらには都合がよいのです.大概その家とは直接の親類ではない人(近所の人など)が電話に出ますから,
アポインター「お忙しい中失礼いたします.私○○墓苑の○○と申しますが・・・・・・」
電話の人「え?○○ボウエン?(聞き間違える人が多い)どのような用件ですか?いま葬儀中なもので・・・・・・・」(ここで葬儀中=忙しい事が確認できる)
アポインター「このたびはご愁傷様です.お手伝いの方でいらっしゃいますか?」
電話の人「そうですが.ご用件はなんでしょう?忙しいんでねえ.」
アポインター「はい。お忙しいのは十分承知いたしております.実は亡くなられた○○様とはご生前私どもと親しくさせていただいておりましてご自分の死後はぜひ私お任せするとおっしゃられていたものですから・・・・・・(もちろんウソ)」
電話の人「え?なんのこと?○○ボウエンってなに?」
アポインター「実はですね,亡くなられた○○様より遺言とまではいきませんが私どもにぜひお墓のほうをお願いしたいとよくいわれておりまして.(これもウソ)」
(亡くなった人を使えば確認する事もない.したがって近所の人もそこまでは知らないから,遺族に電話口で確認するが話声がこちらにも筒抜けなので「お墓ある.」と後ろから声が聞こえるとお墓がある場合のトーク戦術に乗り換える)電話の人「お墓あります.」
アポインター「はい.お持ちでいらっしゃるのは○○様から伺っていたのですが,移したいとおっしゃられてまして.」
(ここまで行くと近所の人はわからなくなるので,遺族に代わる)遺族「お電話変わりましたが、お墓なら家はありますけど.」
アポインター「はい.お持ちでいらっしゃるのは○○様から伺っていたのですが,移したいとおっしゃられてまして.」
遺族「そんな事は私どもは聞いておりませんが.」
アポインター「はい。私もご家族に相談するよう進めてはいたのですが,○○様はご家族に気を使わせたくないとおっしゃっておられまして,ご自分のお気持ちをお話できずにいられたようなんです.」
と、ここまで話すると遺族も故人に対する哀れな気持ちからか物件を見にきて契約書にはんこを押してくれます.
典型的な、「負の状態」狙いですね。確率は高そうだ。
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