しふぁっちさんからのお便り

いろいろな悪徳商法(?)の文章を見ていてちょっと、昔を思い出したので、メールしました。

日本ブリタニカってまだあるんですかね?私そこにちょこっとだけ勤めていたことがあったんです。

新聞折り込みの求人案内に「無料で英会話が学べてしかも給料が○○万」との広告に、若い私は「おぉぉぉ〜」と思い面接に出かけました。

面接会場には多くの人。そこに、ブリタニカの役員らしき人が入ってきてまず、一声。

「やる気の無い人間はいますぐ、でていけ〜」
「…」

第一声がこれだった。
まず、一つ目のため息。(あまりのことに帰った人がたくさんいました)
ですが、私はちょっと驚きながらもまぁ、い〜や。と思い残りました。給料がいいってのもあるし(笑)。

で、えんえん説明。
日本ブリタニカは、学校の図書館とかにある百科事典とかを作っている…から始まって、2時間くらい説明が…。で、ようやく仕事の内容がわかったんです。

そう、営業です、営業。
求人広告に「事務」ってなっていたから応募したのに営業だった訳です。それも、日本ブリタニカが経営する英会話スクールの勧誘。
ここで、2つ目のため息。

でも、キャッチセールスは一切ないし、確実に契約できる顧客なので、心配しないで欲しいとのコト。

「やる気さえあれば、必ず契約できます」

との言葉に「よし〜ッやるぞッ!」と(まだ、若かったのでかなり気合い十分だったんですね、私)入社を決断しました。

そして、入社。
…あれを入社と言うのかどうか…。
保険はない、給料もない、通勤手当もない、もちろん食事手当もない…
しか〜もッ!無料で学べるハズの英会話も

「契約3本とると、英会話スクールに無料で入れます」

にかわっていた…。な、なんだよ…それ。無料じゃないじゃん〜〜ッ!!!
これで、3度目のため息。

で、早速営業活動。渡されたものはハガキ(裏にアンケートが書かれている)。そのハガキに載っている人に片っ端から電話をしろと…。……電話勧誘じゃんッ!!!
4度目のため息。

とりあえず、電話はするけどアポも取れない…(ま、当然ですわね)。結局その日は一日中電話してました(涙)。

で、次の日。今度は外へ営業へ!と言われつれて行かれた先が本屋さん。
「????」
本屋の店頭でプレゼントつきアンケートに答えてもらって、そのすきに(笑)英会話スクールの説明(そこではよく、プレゼンテーションって言葉が使われていた…。)しなさい。それで、入会しそうなヤツがいたらアポ取って会社に来てもらうようにしむけなさい。とのコト。
「………」
もろ、キャッチセールスや〜んッ!!

これって、キャッチセールスでしょッ!!!
でも、そこの会社の人に言わせれば、これはキャッチセールスじゃない!…らしいです。はははは…キャッチセールスじゃないのか〜。って笑えるくらいなら良かったんですけど私は5度目のため息をついてしまいました。

で、運良く(?)アポがばんばん取れたんですよ。(おかげで、見込まれちゃって部長だか課長だかしりませんが、あッ!確か、横文字だったような…チーフとかいうおっさんにいっつも付き添われていました)

で、実際プレゼンしたんですけどね…。入会金と授業料の(ようするにお金の話)するときがすごくイヤでした。ただでさえ、強引に勧誘して(私にはそう見えた!)会社に来てもらってるのに、あんな詐欺のようなプレゼンしなくちゃならないなんて…。

英会話スクールの方は外国人の先生もきちんとしていて、問題ないんですけどお金がね…高いんです。入会金と授業料合わせて60万以上(8〜9年前)。マンツーマンじゃ、ありませんよ。大勢で一人の先生について勉強するのにかかる金額です。6度目のため息です。

た、高い。同じ金出すならベルリッツ行くよ…(爆笑)。

でもね、営業ですから、「安いですよね?」という言葉と他社との比較とかいう資料とで、入会したいなぁ〜って思わせるように誘導していくんです、あ、いえいえ、プレゼンするんです(苦笑)。でもね…自分が安いって思えないのに、他人になんて勧められませんよね。本当に、どれだけうまくだませるか?って感じでした。

で、結局私は、7度目のため息をつきながら辞めました。もちろん、契約させた人はいません。アポは後任が引き継いだようです。

はぁ〜。思い出したらまたため息が…。

キャッチセールスの営業は、辞める割合が高いので給料が高いのでしょうね。こういう営業経験のある方も多いかもしれませんね。

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