ろしあんるーぶさんからのお便り

10年来の親しい親友にこのサイトを紹介され大変興味を持ちました。自分も18の時に東京に住むようになって、あらゆる面で社会勉強をしました(笑。経済的な被害はないのですが)私は、興味を持ったら保身を考えずに首を突っ込む気性なのでやばいとは思うのですが。おかげで私はトラブルメーカーですね。

あれは、私が22の時(1996年)の4月の10日前後でしたね。あの日は午後9時頃新宿から西武新宿線に乗って野方に帰るときでした。 そのときに駅のホームでキャッチで声をかけられました。最初は当時の世情から宗教系だと思ったけどお姉ちゃんからの声だったからホイホイついていきました。そして、駅ビル4階?(だったかな)のココ山岡の新宿店に連れて行かれました。そこでケバイ姉ちゃん2人に囲まれて当社の用意したクロスワードをやっていました。問題自体は簡単で(結婚式関係」)おかげで、高級感なフロアーに居ることの緊張感はなくなりました。でも、わしのような貧乏アウトローに宝石屋が何の用じゃいという警戒は持っていました。

その後、彼女はいますか?と質問されたので、22年間一貫した同じ答えを言いました。(深く考えないでおくれ。)そして彼女たちは貴方の将来についてと称して結婚に関していろいろとアドバイスをしてくれました。簡略すると、結婚式には幾らか費用がかかるかご存じか、そしてハネムーン代や結納代はいくらかかるか知ってるかと、そして結納代はダイヤの指輪で代用できると力説していました。(ちなみに2人のお姉ちゃんは24歳と25歳で独身それぞれ宮崎と福岡のココ山岡の店から短期で出張しているとのことで、地方で使っている名刺をもらったがその名刺はマスコミが賑わっている時に僕の事情を知っている知り合いのライターから2千円で売ってくれと言われ、ただであげちゃった。ごめんね 姉ちゃん。ちなみに新宿店長の名刺は講談社に郵送しました。自分ができる精一杯の反撃といったところですが。)

私のお仕事も聞いてきました。当時の私のお仕事は特製テレフォンカードの作成。(爆)今はしていませんけど得意先の営業の帰りでした。製造から営業までやってたの。そこでお姉ちゃん達に自慢げに特製テレカをプレゼントしたところ、大変喜んでくれて一番の東京土産になったと言ってくれました。当時は九州には、この手のサービス(笑)は無いと言ってたので九州に移住しようかと思いました。

論点を元に戻しますが、そこで結婚を考えていない貴方へと、モデルになってみませんかと男性用のの1カラットダイヤのネックレスを勧めていました。貴方が将来結婚する段階になればこのダイヤの部分を外して指輪として加工して結納という形で彼女に送ればいいのと。他にも0.3と0.5と1カラットの指輪型のダイヤがありましたけど彼女曰く、0.3や0.5の指輪は経済的な事情やできちゃった結婚で持ち合わせのお金がないときに買っていかれる事が多くて、もらうほうの気持ちは愛してる彼からの結晶だから気持ちは嬉しいけど本音は1カラットのダイヤを欲しがってるの。女の子にとって永遠の憧れなのと、そのことに全く縁のない貧乏アウトローに訴える。

自分もまんざらでもなく興味深く聞いてると、次にココ山岡の会社方針にいろいろ話してくれた。イギリスのデビアスのことと、そのCMのことや対象にココ山岡はCM活動は一切やってないと言う話。そのかわり、クイズ番組などの景品なで知名度をあげたり金満系の女優や男優(わかる?)や売れ線のタレントやアイドルに宝石を付けさせることによっての知名度をあげ、その他、例の5年買い戻しの話をしました。そしてその独自戦略で現在のココ山岡の地位があり全国隅々に販売店があり皆さんに愛されてる会社なのですよ。と得意げな彼女達。

事実自分はこの時点で完全にいかれてました。豪華なフロアー、自分とは対極の無知で無縁の世界。5年買い戻しの素晴らしさ、当時ココが破産するとは思ってなかったので買ったろうじゃないかとそのネックレスを眺めていました。話によるとこのモデルのネックレスは大変好評で在庫はわずかと言うことでした。ネックレスには2種類あり18金とプラチナがあり自分はプラチナの方を指定していした。 

そこでお姉ちゃんは1つのミスを犯しました。

僕に在庫わずかのネックレスのダイヤの豪華な紙質の宝石鑑定証を見せて(4通)その中で一番ダイヤの状態のいいのを勧めてきました。で、言わなくてもいいのに宝石鑑定証の事を説明していました。宝石鑑定証は1枚8万円もする大事なものであり、これを紛失すると宝石自体の評価も妨げられる大事なものだから大切に持っててくださいとダイヤのネックレスの隅に小さく書いてある認識番号と宝石鑑定証の認識番号を繰り返し照合させられました。

ここで怪しい!?と思った方は、その通りで、ココ山岡が拝む宝石鑑定証はそもそも規格や権威もないただの紙切れで、質屋で宝石と一緒に持ち込んでも評価されない代物なのです。そのことは記事で心得ており私は初めてここでクレームを付けました。

そうすると2人がかりで早口で説明していました。「ココ山岡は決して宝石の安売りはしません。それが、私たちとお客様の信頼関係で信用に繋がっています。ですからココ山岡を信用してください。この宝石鑑定証は貴方と私達との信用の証なのです。」と

その後ココ山岡を信用してくださいの一点張りでした。そして、焦った彼女は女狐に化け、囁いた。5年買い戻しの話をしてきたのだ。それだけじゃなくて、内緒で値下げするので誰にも言わないで欲しい。もちろん店長にも。

さらに女狐が電卓を取り出し、あのネックレスは160万円するけどと言い電卓を叩いて100万円を表示してこれで買わない?とこっそり見せてくれた。もちろんローンも紹介したが私の職業(本業副業共に)はローンとは無縁の世界だ。(笑)ここが話のからくりだが、貴方は100万円でダイヤを買う。5年後に定価の160万円で買い戻してあげますよ。5年間で60万円儲けるんです。ときたもんだ。銀行の預金利より大幅のお得ですよとも言ったな。確かに。用は100万円でダイヤを買い、それを簿記上定価160万円で買ったことにして5年後に160万円で買い戻してあげるという話。詐欺的な儲け話だが私はその話しに乗った。乗った理由は胡散臭い話だがここだけの貴方しか言えない話であること、相方のもう一人の販売人はものすごく驚いた表情をしていたから。いまでもあの表情は忘れられない。

そして商談の話に入った。契約書に記入したのだ面白いのは記入モデルにSM○Pのリーダーの名前がでーんと書いてあったのだ。あれは有名税とか笑い話でなく絶対に問題のあるトラブルです。マスコミはこのことは知らないけど。

サクサクと契約書に記入する私。当然印鑑なんて持ってないから拇印を押してくれといわれた。そして、おれは、このような身分の人間だけどローンは組めるのかい?と聞いたところ、うちは独自審査なので絶対大丈夫だとおっしゃった。今だから思うが、この時点でこの販売人は会社が近い将来破産することは認識してたし、ローン会社もグルだと確信してます。

ただ一つ問題点は私の電話は休止状態だったことです。だって仕事上正規に電話代を支払うのが馬鹿らしく思えて(笑)自分の保身と安全のためポケベルしか持ってなかった。さらに知らない電話番号は無視、メッセージも無視の徹底した管理だった。

でも相手は明日ローンのことで電話での確認が欲しいの一点張り。そのため今すぐに貴方の電話番号が知りたいと、これまた一点張り。どうこう長話をしているうちに、西武新宿線最終便まで20分まで粘ってしまった。もう、豪華なフロアーにカモは私一人になっていました。

私は本心でダイヤのネックレスが欲しかったけど、このため今日の所はダイヤをあきらめますと、また後日話をしましょうと帰り支度を始めてると、今度は新宿店長自ら話しかけてきました。お姉ちゃん達に囲まれてデレデレしていたところに40過ぎのおっさんの顔が視界に入ったときに、自分の心には警戒心と猜疑心と冷静さが甦ってきました。このおっさんはよく話す。俺の都合も無視して。このときには自分はもう心変わりをして、誰があんなものを買うかと思い始めました。

でも急の心変わりは相手に悟られると終電間際のこの時間帯ではやっかいなので生返事を繰り返すだけで聞いていました。ところがこのおっさんも、余計なミスを犯してしまいました。

「うちの店に飾ってあるダイヤはうちの社長がバブルの時に、ダイヤが飽和状態で最安値の時に、いまにきっと値が上がるからの一念で大量に購入したものだ。君もデビアス社の事は知ってるだろう。あの会社は全世界のダイヤの値段を管理しているのだ。そして今後、ダイヤの値段は確実に少しずつ値上げしていくとデビアス社は言っている。これは絶対の情報だ。幸いうちの社長は最安値の時に社運を賭けてダイヤを買い占めたので経営は大成功しているし、例え現行のダイヤを安く売っても利益はちゃんとでているのだこの男性モデルにと用意したダイヤは何しろデビアス社市場の今後の動向を予測して最安値の時に大量購入した代物だから多少安く売ってもうちの会社は利益がでるのだ。と言ったところです。

もちろん全くデタラメな話です。しかも私が内緒でダイヤを値切ったのを黙認しています。自分だけが特別扱いじゃあないのがはっきり解りましたし、なんか騙されとると感じました。でも、まだココ山岡が破産するからくりとは思ってはいませんでした。もう終電間際になり(5分前)もうどうしようもないから、一方的にポケベル番号教えて帰ろうとしたら、最後にお姉ちゃん2人と一緒に写真を撮らしてくれと言ってきました。自分ははっきりと断りましたが、相手も引き下がらないので困りましたが、私は写真を撮られると職業的に困るからやめてくれと言ったら引き下がってくれました。最期に写真ファイルを拝見させていただきましたが、200枚前後の写真とカモが写っていました。そして、終電ギリギリに乗って帰りました。

翌日うんざりするほどポケベルを打ってきました。1日30回ぐらいに。応対すると店長がでてきました。相手もひつこく電話番号を聞いてきたけど、私もはっきりと断りました。契約書にはサインと拇印を押してるけどこのままではローンが組めないのです。

そして、私はポケベルの電源を切り解約しました。他人名義で愛着はあったのですが、仕方がないですね。その後、全く連絡がありませんでした。私はこの応対で本当によかったのかいまでも思ってしまいます。どうなんですかねえ。

長話になりましたが現在でもこの一件ははっきりと覚えています。

なんだか、すごくハイパーな話しですね(^^;。

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