おやどりさんからのお便り

先日こんな事をやってきました。

新聞広告の折り込みチラシでインターネット事業をしませんかと言う広告が散々あったのは知ってはいました。

「サイドビジネスでも月収50万可能。独立起業も夢じゃない」

どうせガセだと思っていました。以前友達に「そういうのは受講料取るだけとってかなりのお金を使わされる」と言うのを聞いてはいたのですが、どういうからくりで商売しているのか興味はつきないところです。

ましてや次の仕事を探している最中でもあったので。重なる年齢と環境に焦りながら何か自分に合う仕事があるのではないかと、でも現実の自分の範囲で出来るもので自分にとって魅力のある職業は実際のところあまり無いのです。

Niftyの掲示板に形を替えて広告があったのです。仕事を探している最中でもあったのでその広告の主にメールを出してみました。色々とかいてはあったのですが目に付いたのはこれはネズミ講ではないと詠ってありました。。

そして会社に連絡を取って自分の名前を出してくれと言うのです。私はその会社に連絡を取りアポイントをとりました。アポの日の前日、そこの会社の方から確認の電話がありました。「儲け話で向こうさんからアポの確認なんてあるのだろうか」

学生相手のリクルートをやった事もあるし営業の仕事でアポをとった事もある私です。営業をかける側からアポの確認があると言う鉄則を私のつたない経験が警告を示しました。これは向こうが営業をかける側なんだなと。

でもこの目で物事を見届けるまで納得できないのが私です。自宅で子供の側にいて、できれば一人前に収入を得たいと言うのが現在の私の希望です。そのひとかけらの夢の為に会社を4時間早退し、その会社のある池袋に行ってまいりました。その会社の受付嬢の印象はやはり「普通の会社じゃない」でした。場所柄そう思ってしまったのでしょうが、色々な人に会った事のある私は第一印象はあんまり間違っていないのです。水商売の方みたいでした。

そしてまず履歴とアンケートに答えさせられるのですが、履歴の個所に家族構成とその家族の生年月日を書く欄がありました。色んな履歴書をいじくってきましたがどうして家族の生年月日がいるのでしょう。就職する場合でもあんまり関係の無い事です。

そしてアンケートの欄ですが、「借金があるのか?」「本職でやりいのか・サイドビジネスでやりたいのか?」とかいう欄がありました。借金があったら出来ない仕事なのだろうか?どうして本職とサイドビジネスで区切るんだろうか?疑問はつきません。でも面接官はやってきました。これが何とまあやっぱり普通の人のにおいはしない人でした。

まずいくら現在ファッションの多様化があってもこのような服装はまともな人はしないなと言う感と、「その人のしていた指輪が「私は普通の人じゃありませんよ」と語っているように見えました。プラチナのぶっとい(太い)趣味の悪い指輪がいくつもありました。

「まず貴方のやりたいビジョンは何ですか?」

結局楽して儲けたいと言う事が言えない私は自分のビジョンが何も無い事に気付かされました。が「これはビジネスですからこの話を全部聞いた後即決できないのはビジネスマンとしては失格ですからこちらからお断りしています。」物凄いアプローチです。でもとにかく話を聞いてみました。長々話しをされましたが、要はその会社の広告代理店になる事。ホームページのクライアントを自分で探す事。クライアントが出来たら更新やら何やらでリピート収入が得られる事。などなど色々ずーっと説明してくれました。

でも一時間経っても話が核心に触れません。でもネットにおいての私の知らなかった公告の話を聞けて良かったです。(ひたすら知ったかぶりを通していたのですが)でも冷房が寒い。冷性の私は畳み込んでしまいました。

「このビジネスに必要な資金は具体的においくらですか?」
「もし資金不足の場合どちらの金融会社と御社は提携があるのか」

その指輪男の話を聞いていて見えないのは私にとってはその2点でした。前者の答えは95万。後者の答えはあんまり知らない金融会社。つまりは街金です。

この答を聞いて書かされたアンケートの意味がはっきりしました。わたしはとりあえず主婦ですからローンを組む場合旦那さんがネックになってきます。だから家族構成を書かせたかったのでしょう。(私は自分のも旦那のも嘘を書いた)物凄い借金があった場合街金からは融資を受けられないし、当たり前だけど銀行からはもっと無理。だからそういう人はこの事業に参加できない。

サイドビジネスでやりたい場合はとりあえず本職の収入があるからカモになり続ける可能性もある。仮に参加してもまだ伸び悩みを続けるネット人口の中でクライアントを見つけるには個人の力では限りがある。

じゃあこの事業でどうやって収入を得ていくのか。新しい代理店を見つける事なのです。だから私にメールをくれた人は自分の名前を出せと言ったのです。

技術が習得できる?実地で相手から覚える?

でもインターネットもホームページを作成しているプロの方はあんまり簡単に自分の技術をひけらかしたりしないし、将来の商売敵に自分の技術をどうぞと教えてくれる人なんてそう簡単にいないのは、今の会社で良く知っている。仮に教えてくれたとしたらその技術が世代後れになってもう役に立たない時に教えてくれるものだと思う。

その事業の図式に夢を持てない私はビジョンが見えないし得心が行かない事を理由に早々に断りました。

指輪男はまだ半分しか話をしていないと言いましたが、仮にそんな事業に参加したら100万近くの借金を背負ってしまう事になるわけです。お金があっても嫌です。そして最後まで話を聞いてしまったらもう抜き差しなら無いところまで追いつめられているところでしょう。でも指輪男は帰してくれました。よかった

私は仕事からその会社まで休憩をとらないで行ったのでお昼ご飯がまだでした。まだ明るい繁華街の中、遅い昼食を摂りました。真実を知る受講料は4時間分の時給と池袋の高い昼食代、そして電車賃。これだけかけてやっと見極めが出来た私はやはりバカなのでしょうか?でもこれは横文字と業界用語を駆使して胡散臭さをカバーした新手の商売だと思います。やっぱいサイドビジネスをひけらかした話って危ないんですよね。

後日、NIFTYのフォーラムでこの話をしたらここを紹介されました。訪問した会社の事が載っていました。一族そろっていろいろ騙されていると思うので、これからの参考にしたいと思っています。ちなみに実家の母はニュースキンをやってます。父は訳の分からないお月様の写真を信じたり、水晶をいっぱい家においています。

名前はないけど、ぽかぽかバーチャル共和国/サミットシステムの事でしょう。たぶん。

でも、たった4時間の授業料だけで済んだのなら安い物ですね。逆にお得でしょう(^^)。

戻る


LinkExchange Japan
LinkExchange Japan Member

I.PENGUIN Banner Exchange Type-R
I.PENGUIN Banner Exchange Type-R