特殊諜報部隊さんからのお便り
NHK受信料について色々な議論が展開されていますね。(議論・質問のコーナー)
びよびよさんがご指摘になった「さっさと民営化すればすっきりする」というご意見ですが、実は現実になりそうになった時代がありました。私の入局二年目(1990)に会長が変わり、今は亡き島桂次氏(通称シマゲジ)が会長になったときです。生え抜きの会長はかなり久しぶりで、それだけでも話題になりました。
島氏は「採算がとれないような番組は要らない」という強い姿勢でNHKの運営に当たっていました。彼の会長就任直後から「民営化」の噂が全職員に伝わり、「既定路線」のように”21世紀までに民営化”が囁かれました。
結局、島氏がスキャンダルで失脚し、新しい会長に穏健派(反シマゲジ派)の人物がおさまったために、民営化路線はあえなくとん挫しました。
びよびよさんは「民放が反対しているからだろうか?」と書いていましたが、実は局内の「派閥抗争」で民営化は見送られる形になったのです。
ただ、現在の会長(海老沢某氏)は「シマゲジ」派なので、「民営化論」が復活している可能性もあります。
ここまでの内容は全部、辞めたから言えること。正確なところは下っ端には分かりませんが、「こんな経緯もあったらしい」という程度で捉えていただけるとありがたいです。
NHKの内部も色々あるのですね。さすがは、元NHK社員だけあって、詳しいです(彼のホームページ)。