特殊諜報部隊さんからのお便り

「お便りコーナー」で郵便局員が集金の委託を受けているのは本当か?という趣旨の文章を読みました。これに対しての発言です。

受信料の郵便局への委託は実際に制度として存在しています。ちょっと古い資料ですが「NHKのあらまし」(89/03発行)を参考にして書きます。

NHKには「営業」部門が存在します。都市圏やその周辺、および各地方局がおかれている地方都市やその近隣市町村では、この「営業」担当者が受信料の集金などの業務を行っています。(担当職員の総数は、89年時点で約2600名。現在はもっと少ないでしょう)また、都市部およびその周辺には委託集金員(同年、約3600名)が、受信料集金の業務を委託されています。

さて郵便局への委託についてですが、「主として郡部地域で、委託を受けた地域内の契約の取り次ぎと集金を行う」旨の記述があります。また、委託郵便局は全国に3100局(同年)あるそうです。(現時点の数は不明)これが法律に裏打ちされたものなのかどうかは分かりませんが、郵便局員が集金すること自体はかなり昔から(特に地方の人間には)当たり前のようになっています。(それでいいかどうかは議論が分かれそう)

集金活動のために職員を配置するより、誰かに委託した方が安くて手っ取り早いというNHKの事情もあって、各種の委託制度が存在しているようです。ただし、町内会のからみなどで払わないわけにいかなくなる例は(これも地方では)かなり多く、「脅し」に近いやり方をする集金員も残念ながら存在するようです。職員に任せても同じ問題が起きそうですけどね。

なお、NHKでは新採用者(ディレクターやアナウンサー、記者)を対象に「営業研修」が少なくとも4年前までは実施されていました。実際に受信料を集金することで、「番組制作」などの場面で「視聴者からいただいた大切な受信料」を使っていることを再認識させるのが目的のようでしたが、どれほど効果があったかは疑問です。(私には1ヶ月しか効果がなかった)

バイトの話もついでに書きます。その昔、BSの普及活動とBS契約の促進のために「パラボラみっけ隊」というふざけた名前のバイトがありました。とにかくパラボラアンテナを見つけてBS契約を結ぼうとするもので、「ただ見」を片っ端からあげていく仕事だったようです。さすがにすぐ解散しましたが、くだらんことを真剣にやっているなー、と感心したものです。(笑)

とりあえず書ける範囲で書きました。たぶん不明な点が多くあるでしょうから、その際はご連絡下さいませ。

余談ですが、NHK職員は全員受信料を払っています。(って当たり前か。)払っていないと即座に直属の上司からチェックが入ります。BSにも無理矢理入らされました。なんかどこかに似てるぞ。今更ながら「悪徳商法」のサイトに「NHK受信料」の話題が出るのか分かったような気がします。

郵便局が受信料を徴収している地域もあるのですね。老人を見舞ったり、集金代行したり、郵便局も色々忙しいですね。

miwapomさんからのお便り

またNHKネタですが(苦笑)

『NHK受信料拒否の論理(本多勝一/朝日新聞社 ISBN4-02-260650-9)』によると、地方によってはNHKが郵便局に委託している事例もあるようです。

ふむふむ。今度、この本を読んでみようかな。

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