fire さんからのお便り

 日本語ドメインについて、詐欺まがいのビジネスが出回っています。

 まず、INTERNICがドメイン名の多言語化のテストをはじめるのに際して、InterQ(笑)が、http://www.onamae.com/multi/index.html で、テスト登録にすぎないものを、あたかも本登録と誤解されかねないような書き方で受け付けています。

「日本語で、.comドメインの登録代行をしてもらえる」のと、「日本語がドメイン名で使えるようになる」のが、さも混同されかねないような勧誘方法です。

 そもそもINTERNICで多言語化の方法は話し合われているものの、方式や開始時期については未定(どころか、やるかどうかすら未定に近い)のものを、もしも実施されたらテスト登録がそのまま本登録になるような形で、早い者勝ちで募集するのは、すでに無法地帯になっている.comドメインをさらに無法化するものです。

 すでに日本語ドメインの導入が決まっているJPNICでは、それを避けるために2ヶ月の準備期間を設け、なおかつ商標などについては優先するという方法で、多少なりとも混乱を避けようとする努力をしています。

 今回の日本語ドメインテストは、「素人をだましても、不安をやたらと煽り立てても、儲かればいい」というINTERQの姿勢を象徴しているように思います。

 以下は、私の知り合いに送られてきた、また別の日本語ドメインの案内のメールで、いきなりHTMLメールで送ってくるというSPAMまがいの手法で、i-dnsという独自のDNSサーバーの技術に過ぎないものを、あたかも普通に日本語ドメインが使えるようになるサービスと混同させて、技術に詳しくないものをだますようなメールです。

 どちらも問題と思い、ネタとしてタレコミます。

From: 三木丘行
To: info@glv.co.jp
Sent: Friday, October 27, 2000 10:38 AM
Subject: <<<<<<日本語ドメイン登録開始のお知らせ>>>>>>


<<<<<<日本語ドメイン登録開始のお知らせ>>>>>>

拝啓

貴社益々ご清栄のこととお喜び申しあげます。

株式会社ケイワイコーポレーションの三木と申します。突然のご連絡、失礼かと思いますがお許しください。今回は弊社からのご提案とお知らせをお送りいたします。

さて、弊社ケイワイコーポレーションはこのたびi-DNS.netInternational社 http://www.i-dns.net とのパートナーシップを締結し、日本で初めての末尾まで全て日本語表示のドメインの登録業者(レジストラ)として日本語ドメイン登録サービスを開始する運びとなりました。

全てのドメイン登録は弊社が運営いたしますウェブサイト経由でのご登録となります。ドメイン登録用のウェブサイトのURLは http://www.nihongo-domain.com となります。上記ウェブサイトにアクセスし、5つの画面にご入力いただくことにより、ご希望のドメイン登録を行っていただけます。

ドメイン登録の費用は以下の通りになります。

当初2年分: 25000円+消費税
更新1年毎: 12500円+消費税

(お支払いにつきましては、VISAもしくはMasterCardの2種類のクレジットカードがご利用いただけます)

上記の費用のほか、ドメイン登録に際しましてはオンライン上でドメイン登録契約および紛争解決方針をお読みいただき、合意いただけることが条件となります。

ドメイン登録に使用できる文字やルールなどにつきましては、上記ウェブサイト上のFAQやドメイン登録規約、紛争解決方針をご参照ください。

i-DNS.netInternational社の会社概要や技術については、http://www.i-dns.net をご参照ください。


日本語でのドメイン登録サービスが可能になることにより考えられるメリットの一例として以下のものが考えられます。

1.より社名、製品、サービスに直結したウェブサイトの構築

企業は、会社名や商標をひらがな、カタカナ、漢字、全角アルファベット、数字を含む「日本語」により、社名や商品やサービス名をそのままドメイン名として登録できる為、各ドメインと直結したウェブサイトを構築することにより、より直感的なインターネット利用が可能になります。

2.インターネット利用者の増大

日本語が利用できることにより、現在英語を苦手とするがために、インターネットの利用をしていないユーザーの層の拡大が期待できます。特にアルファベットを学習前の幼年層などに対しては、<www.omocha.net>の代わりに<おもちゃ。ネット>といったひらがな、カタカナのみの入力が可能になり、インターネット利用を簡単にします。

また、英語を苦手と感じているユーザー層に関しても、<www.kaigo-service.com>の代わりに<介護サービス。会社>といった日常使用している日本語でのアクセスが可能となり、今までインターネットを利用していなかったユーザー層のインターネット利用の促進を加速することとなります。

3.英語、日本語の入力切替が不要

上記の通り、ウェブアドレスが全て「日本語」で登録でき、また各レベルの区切りとなる半角英語の「ドット」に代わるものとして、日本語の読点「。」全角の「.」および従来の半角の「.」全てに対応している為、入力時の英語/日本語の切り替えがまったく不要となります。ユーザーは英語から日本語、日本語から英語の入力切替をせず、アドレスを入力できます。

4.ウェブアドレス空間の拡大

i-DNSの技術は、現在英語でしか利用できない為に飽和状況にあるドメイン名の登録規模を飛躍的に拡大させることになります。特に日本においては日本語の特色でもある複数の文字セット(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット)の全てでドメイン名を登録することが可能になる為、他の言語よりもメリットは大きくなります。

i-DNSのこの技術は現在、台湾、シンガポール、香港、タイ、インド、アメリカ、中国、エジプトなどで各国語でのドメイン登録に利用されています。

ご存知の通り、ドメイン登録につきましては時間優先となっております。この機会に是非、この日本語ドメインのお申し込みをいただきますよう、宜しくお願い致します。

現在、ヤフーの新着情報にも掲載されています。10月25日、日刊工業新聞に掲載されました。

また、ドメイン登録に関するご質問などは下記までお願い致します。

質問などお気軽にご連絡ください。
日本語ドメイン担当: 三木、井上 まで

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

株式会社 ケイワイコーポレーション
直販営業部  三木 丘行

〒254−0043
神奈川県平塚市紅谷町11−14片野屋第一ビル6F
TEL 0463−20−1400  FAX 0463−20−1460
URL http://www.ky-c.co.jp E-mail miki@ky-c.co.jp
KYnet http://www.ky-c.net

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

まずは、自社のサービス登録用のURLを、「www.nihongo-domain.com」から「日本語ドメイン。会社」にでもして欲しいところです。

戻る

スポンサーサイトも訪れてください