遙成美 さんからのお便り

さてさて今年2月に自分に降りかかった話ですが、
「プロの講師の指導による通教絵画教室 3年計画100万円であなたもプロ!」

…信用します?まず通教でプロってのが怪しさ爆発。実はこれはよく雑誌に挟まれている「講談社フェーマススクールズ・アートタレントテスト」なるものに返信(っつうのかしら)した結果です。

いきさつを詳細に述べると。

もともとは地元向け広告紙「南山の手リビング」の広告に「水彩色鉛筆プレゼント」が載っていたので、まずこれに葉書で応募。だって買うと高いんだもの。それの代わりに、街で売ってる普通の油彩色鉛筆とタレントテストが返信されてきました。自分の腕を試したい時期だったので投函しました。それが99年8月。

11月になって「選考が遅れているのー、御免ねぇ」という旨の文書と、ノベルティの色鉛筆が送られてきました。

そして2月になり、問題の選考結果が返ってきました。封筒にいかにも、と言った「金ピカの判子」が押されて。到着と同日(よく計算したよ(笑)担当者とやらから電話がきました。「神霊女学院」シリーズ、3DフィギュアCGアニメ「VISITOR」で知られる、ジュニア小説家の立花薫と名乗ってました。何故小説家?とも思いましたが数日後に面談(勧誘)に赴きました。

ちなみにここで「初めて」、システムや料金体系諸々を聴きます。いかにも仰々しいテキスト類。芸大卒の絵描き崩れな講師陣。お飾りとして著名人が名を連ねて、マンツーでもないのに絵描き崩れに3年ついて100万円かい?ですよね。ちなみに最近話題のドラゴンゲートは3ヶ月3万円です。確かにこれも割高だけど既に掛け算が合わないぜ。

またここの経営方針として腕があると見込んだ一部の学生については、大多数の学生が道楽と思って消費する授業料を使ってデビューまでサポートするんですってさ。(ヘンな経営方針…)それを裏付けるかのように我々の席の隣のブースでは「金蔓になるおばちゃん」達にもっとあからさまな勧誘が行われていた。うーん。

私はそのサポートの対象にしてでも育てたい逸材なんだと…って勧誘は決り文句的に言うわな。サポート対象外で終わった場合は努力を怠ったせい、とこっちのせいにされるのが落ちなのね(笑)

その経営の成り立たせ方まで聞けたのはラッキーだったけど、普通YAGや日本漫画学院なんかだったら最初の雑誌広告のところで、ある程度値段やカリキュラムは公開してるよなあ?

ただ面白いのが、担当の性格。「うちの教材も通教体制も素晴らしいです」と言った舌の根の乾かないうちに「うちのコミックコースでサポート受けてる人の絵なんだけど、へたくそなもんでしょ?あなたもすぐに頑張ればこのレベルまで行きます!そして卒業したら私の主宰するアニメ製作グループに…」

うぐぐ、私の短気な性格と強大な野望を知ってて…。そうじゃなくて、どっちの味方やねんアンタ?口車教育はいまいち。

ちなみに米国フェーマス・アーチスツ・スクールズの日本での商標権みたいなのを取ってるらしいけど、http://www.kfsnet.co.jp/ からは米フ校URLへのリンクは張られていません…

ちなみに勿論、契約しませんでした。その日は保留にして、と言うかそこは一応講談社の大看板引っさげてるだけあって、その日は聞くだけで保留と言うことに相成りました。数日後ちゃんと携帯に電話があったのは誠意だが、やはり100万円は…と言うとガチャン。

うーん。私も興味本位で首を突っ込んだのだが、余りにも野放しにできないのでメールしてみました。自分とこの暖簾貸しといてこんなの放っといていいのか、野間社長!

思い出したのでもう1つ。大きな書店によく英会話の勧誘のいかにもきれいなお姉さんがいますよね。

あれはあそこで面接もとい勧誘の予約を取らせて、該当の英会話教室(ブリタニカ英会話学院だったかな?)に呼び出した後、個室に押し込み勧誘の挙句捺印までさせると言う、いわば催眠商法です。延々述べた講フ校と同じくタイマンですが捺印するまで帰さないぶん全然悪質です。結局クーリングオフしました。通っただけラッキー。

そればかりか、電話帳から削除しているはずの自宅にもよく電話勧誘がきます。宝石とかエステとか、必ず呼び出す。逆に郵便は少ないけど、真っ赤な封筒でヴェルファーレのインビまで来た。それも18の身空に。「真っ当に商売してるところは勧誘はしてこない」が持論なので必ず切ります(笑)

どうして尽きないんでしょうね、こういうのって。

学生の頃、アートタレントテストを送ったことがあります。その時は勧誘が無かったけど、やはり才能が無かったからでしょうか(笑)。

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