MASA さんからのお便り

私は「スーパーマネーシステム」の被害者です。

どういう被害者かと申しますと、嫌がらせの一環として、私の住所氏名で、非常にしつこくしたスーパーマネーシステムの勧誘を、掲示板・メールを問わずかけられたのです。おかげで当然、多くの方々の怒りを買い、うちには嫌がらせのTELやら、ピザの宅配が来て、郵便窃盗にも遭いました。私は当時インターネットをやっておらず、またやれる環境にも無かったため、そのような嫌がらせの理由がわからず、家族ともどもノイローゼ気味になっていきました。理由がわかったのは、一本のTELからでした。

「このねずみ講野郎!火つけるぞ」

あまりにショックで、声も出ず、吐いてしまいました。はじめは警察に相談しましたが、相手が特定できないし、まだ事件性が薄いということで、仕方なく弁護士さんのところへいきました。たまたまその弁護士さんが、ネット関連に詳しい若手の方でいろいろとあたっていただいた結果、ネット上で私の住所氏名の載ったリストが出回っていることを突き止めていただきました。またショックで吐きました。もう体調は最悪で、当時大学生だった私は、学校に行けなくなり、重要な単位を落としたこともあります。

犯人は、次第にハッキリしてきました。このあたりは詳しくは書けませんが、当時すんでいた地域の警察のおかげです。私は、相手を告訴してもたいした罪にならないと聞き、仕方ないので話し合うことにしました。(結果的には告訴しましたが、不起訴でした。)犯人は、私と同じように勉強してきて、私だけが希望の大学に合格し、自分が浪人しても入れなかったことをねたんで、犯行に及んだと言いました。何度もいろいろなページやメールに私の住所を書き込み、ときには故意に偽名を使うことで、「本人がやっているのだ」という信憑性を高める工夫までしていました。彼は、そのほかにも、私の電話番号で「レイプ願望あります。共犯者求む」などといった、ひどい書き込みもしていたそうです。

私はこの一件以来、逆にインターネットをはじめました。自分の情報を悪意に使う人が、どこで何をするか、分からないと思うと、怖くて仕方無かったのです。実はこのページで見た「リスト」の中にも、私を示すと思われる偽名が、ありました。いま見ても、心臓がドクドクと脈打つほど、苦しいです。

このページは、悪徳商法を討つページです。応援しています。そういうページがあれば、そんな商法は減って、被害者も減って、とても喜ばしいことです。でも反面、このページは違いますが、無責任に「これがねずみ講参加者のリストだ」と裏を取らずに公開された情報が、私や私の家族を傷つけたこともまた、事実なのです。ですから、このページが「参加者」の住所までは公開していないということに、私は敬服します。分別のある方のサイトだと、思いました。

情報化社会の中で、悪人を名指しで弾劾するときには、裏を取る綿密さと良識も必要なのだということも、ひとつ大きな課題であろうと思います。とくに、平然と自宅の住所を公開する、などというのはどう考えてもおかしいはずです。もしかしたら、私のような潜在的被害者が、もっといるのかもしれません。……本人が知らないところで、「悪いことをしている」ことになってしまう恐怖。体験した身からは、本当に恐ろしいことです。

いまでも私は、電話の鳴る音でドキッとします。郵便受けに見知らぬ封筒が入っていると、怖いです。本当にいやな思い出です。その上、私のネット上での名誉は決して回復されず、また、私の名前が、既に出回ってしまったリストから消されることも、永久に無いのです。

名前変えたいです(泣)。本音です。

追伸

私のところには、お金入りの封筒は一通も来ませんでしたよ(来ていたらもっと発覚が早かったのでしょうが……。)。あんな方法がうまく行くわけないのは、子供でも分かると思うのですが。本気でやったひとには、無駄だし迷惑だし、絶対止めなさいよ、と言いたいです。たまにゴキブリの死骸が来ますよ。

相手が分かってるのなら、刑事が駄目でも、民事裁判起こせそうな気がするんですが、無理なのかな?

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