富崎 さんからのお便り

あるテレビ雑誌に、「テープライター養成講座(日本テープライター教育協会  がくぶん総合教育センター)」という通信教育の広告が掲載されていました。「テープライター」とは、マスコミの取材や官公庁の会議などを録音したテープを「文字起こし」するライターのことで、この通信教育は、その文字起こしのテクニックの習得のためのものです。

その広告には、

「一時間テープの文字起こしで2万から3万の報酬」
「テープライターは不足していて、仕事はあふれるばかり」
「講座終了後の就業サポートも万全」

と書かれていました。まあ、うまい話は、そうないものですが、現在の私は、少しでも収入がほしい状態なので、その広告をある程度は信じて、その講座を受講しました。

以下は、その講座を終え、「テープライター」の仕事を探してみた、その体験談です。「内職サギ」とまでは言いませんが、やはり、うまい話はないようです。

  1. まず、「一時間テープの文字起こしで2万から3万の報酬」についてですが、実際の文字起こしの相場は、その半分以下が現実のようです。
  2. 「テープライターは不足していて、仕事はあふれるばかり」とありますが、なんのコネもない個人で営業しても、なかなか仕事はみつかりません。
  3. 「講座終了後の就業サポートも万全」については、通信教育終了後に「就業マニュアル」という本をもらいました。しかし、そこに書いてあったのは、「一生懸命営業し、いい仕事をすれば高収入が得られます」という、単なる説教だけでした。

さらに、その通信教育を実施している先が行っている「テープライター技能認定試験」に合格すれば仕事を紹介してくれるということでしたが、私は不合格でした。以下は、その結果です。

試験内容

  • 課題全5問
  • 各100点
  • 合計500点

合格基準

  • 全課題とも80点以上かつ総合計430点以上

私の試験結果

課題1     96点
課題2 100点
課題3 84点
課題4 91点
課題5 73点
総合計 444点

つまり、課題5が73点なので、不合格というわけです。「合格すれば」仕事を紹介、ということなので、文句は言えないことになります。もちろん、採点するのはあちら側です。

これから雑誌で「テープライター養成講座」の広告を見かけた方は、これを参考にしてほしいと思い、投稿しました。

合格率って、何%くらいなんですかね?

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