こすみさんからのお便り
はじめまして、こすみと申します。
大学の時の先輩が「ナビコネクション」をしていまして、これに関することがのっていて、とてもびっくりしました。私の主人は「かもめサービス」に手を染めそうになりました(^_^;)結局やめましたけど。。
実は私、勧誘ではないですけど、電話を掛ける仕事をしていました。20歳くらいの時です。アルバイトでしました。
その会社はテレフォンアポインターとしてアンケート調査をし、電話を受ける方の内容として、秘書代行、それと、その仕事を受け持つ前にやめてしまったのでおそらくという範囲が否めないのですが、競馬のノミ行為もしていたようです。あと、まともなチケッティング(コンサートのチケットの受付)などもたまにしていました。
ノルマはなしという話でしたが、何時何分に掛けたか、それは繋がったか、コール音がしただけか、留守電だったのか、拒否されたか、かけ直してくれと言われたのか、本人不在といわれたのか、オッケーとれたか、、、等々、とても細かく記入する用紙があり、例えば「30分で10件はかける。」と言われたり、そのうちで何件オッケーがとれたかで時給が決まるといった感じで、めちゃめちゃしんどかったです。
仕事の流れとしましては、以下の様にします。
「花粉症に関するアンケートのお願い」という仕事をしました。対象はその年に高校を卒業する男女。まず、その年頃の子供がいるかどうか聞きます。そして、その人は花粉症かどうか聞きます。最後に後日送付するアンケートに協力してもらえるかどうかと、それに対する謝礼の説明をします。
電話をするときには、「ペットネーム」というものを使います。電話を掛ける人が5人にて、ペットネームが「田中」だとすると、電話を掛けている5人とも「田中と申します」と名乗ります。比較的大きな電話代行をしている会社でも、これは使われます(ってご存じですよね(^_^;))
そして、「我が家をどちらで?」と聞かれた場合、「電話帳で無作為に選んで、お電話させて頂いております」と答えます。上記した花粉症アンケートの時は、それは全くのウソです。コピーされたとある高校の名簿らしきものが手元に配られ、それを元に電話をします。
だから「その年頃の子供がいるか?」という質問はしなくてもわかることなのです。でも、それは言えないですから(^_^;)「上司を出せ」と言われた、バイトをまとめている人が、アンケートを行っている会社の上司として電話に出ます。チーフ曰く「上司にはちがいないやん」。
失敗談としては、協力オッケーをもらった後に、子供さんの名前を教えてもらうのですが、こちらは名簿をつかって掛けてるもので「お子様のお名前は○○さんでよろしいですか?」と言ってしまった
ことがあります(^_^;)先方さんは(ああ、やっぱり名簿があるのだ、、)と思ったみたいですが、明るい声で「ええ、その通りですよ(^_^;)」と答えてくれました。(笑)「こういう名簿ってどこで手に入れるのですか?」と聞いてみたことがあります。すると社員の人が
「アンケートを発注してくる企業が送ってくる。」とのこと。更には「今後のために」とそれをコピーして
会社にも保存していました。こうやって、知らない間に情報が漏れていくんだな、、と思いました。たまにですが、本当に電話帳をつかって無作為に行うこともあります。30ページくらいづつに裂かれた電話帳を上から順番に掛けていく方法です。何の調査かは忘れましたけど。
あと、「試写会応募」なんていう葉書の山をそれぞれが50通くらいもらい、大きな映画会社のアンケートをとったこともあります。それには私も応募していて「自分の葉書があったらマヌケやなぁ」と思いました。本当に情報というのはお金になるだけに、だだ漏れ状態なのだな、、と思いましたよ。
知らない家にいきなりお願いの電話をかけるストレスというのは半端ではなく、2週間ほどでやめてしまいました。ある日、不幸事でバイトを休まなくてはならなくなり、連絡しようと思ったのですが、連絡先を書いた紙が見あたらず、電話帳や番号案内に問い合わせたのですが、登録されていませんでした。いくら会社名が表に出ない仕事だからといって、登録されていないというのは、なんだか自分がとんでもなくやましいところに勤めてるというか、やましいことをしているみたいで、すごくいやでした。
そこで「祖母に介護が必要になったのでやめさせてくれ」と交渉、3日かかって、「また来てね」といわれて辞めることができました。心の中はウソをついてお金をもらったこと、そんな電話をかけていた自分に対する黒い思いで一杯でした。そのせいか、家に掛かってくる明らかに自分がしていたことと同業であると判る電話に関しては「協力できません、ご苦労様です」というようになりました。
その後、通信販売の電話受付の代行を行う会社へバイトにいきましたが、そこは前の会社とは全然違い、とてもしっかりとしたところで、前の会社のいい加減さが身に染みてわかりました。
こういうバイトって時給良いんだよなあ。僕もやりたかったなあ(^^;。