朝日新聞社「AERA」の記者I.K.さんからのお便り

1997年10月17日 17:15 受信
初めまして。
メールアドレスが公開されているホームページからアクセスしました。
私は朝日新聞社が発行する週刊誌「AERA」(アエラ)の記者で、I.K.(I...・K...)と申します。
今、メールを通じて取材に協力していただける方を募集しています
方法は、
1,こちらが情報提供をお願いしたい内容を書いたメールを送る
2,ご興味のあるものだけを答えていただく
3,実際に記事になりそうな情報の場合、個別に取材する
というものです。
もちろん、「こういうことを取材して」とか「こういう企画はどうだ」という提案も歓迎致します。
もし、協力しても良いという方がいらっしゃれば、
?????@cg.pub.asahi-np.co.jp
まで、メールを下さい。簡単な自己紹介を添えて頂けると幸いです。
よろしくお願いします。
追伸
アエラは毎週月曜発売の雑誌。
来週号の表紙はトニーレオン
私は「*******************」という記事を書いています。

1997年10月17日 20:16 返信

取材に協力するのは構いません。
ただし、以下の質問にお答えください。

  • 「メールアドレスが公開されているホームページからアクセスしました。」
    とのことですが、このホームページは、
    1.私が公開しているページのことですか?
    2.それとも、別のページのことですか?
  • 当方の公開しているページは、ご覧になられましたか?
  • この「取材協力願い」のメールは何人に、出しましたか?
  • また、どのような分野の方を対象にして出していますか?

以上、よろしくお願いいたします。
自己紹介等は、次回のメールでお送りいたします。

知っているだけでも、5〜6人の人に同じDMを送っているようだ。
でも、僕のところも「AERA」から取材を依頼されるくらい有名になってうれしい限りだ(^^)。

1997年10月20日 15:10 受信

突然の、そして不躾なメールに返信を下さりどうもありがとうございました。
本来なら一人ひとりに個別に返信メールを出さねばならないところですが、予想外の数のレスがきたため、まずは同じ文面でお許し下さい。
まず、自己紹介させていただきます。

略:自己紹介文と、現在取材中の内容

よろしくお願い致します。
失礼致します。

【追伸】
メールアドレスはどこで、公開されていたか、という質問が多かったのですが、申し訳ございません。一人ひとり、どちらのページかというのは分かりません。広く募集しようと思ったため、メール友達募集のページや、様々な掲示板を見て、次々とメールを送ったためです。
そのため、複数の同一メールを受けた方もいらっしゃると思います。
誠に失礼致しました。

質問の内容には、全然答えてくれない(^^;。
メールアドレスの取得方法が、まんまSPAM送る人と同じ方法なんですけど(笑)。
やっぱり、朝日新聞くらい大きいところだと、突然の電話(アンケート)や、DMも許されるのね(笑)。
とりあえず、もう一度質問。

1997年10月20日 21:38 返信

自己紹介のメールありがとうございます。
前回、質問をいくつかお送りしたのですが、お忘れになっているようなので、
もう一度お送りします。

【質問】
この、「取材協力願い」は、どういった基準で選択し、何人のかたに送られていますか?
あと、新たにお聞きしたい点が出てきたのですが、こちらが情報提供した事に対するなんらかの見返りや謝礼と言ったものは、あるのでしょうか?(別に、無いなら無いで構いません。)

>【追伸】
>メールアドレスはどこで、公開されていたか、という質問が多かったのです
>が、申し訳ございません。一人ひとり、どちらのページかというのは分かりま
>せん。広く募集しようと思ったため、メール友達募集のページや、様々な掲示
>板を見て、次々とメールを送ったためです。
>そのため、複数の同一メールを受けた方もいらっしゃると思います。
>誠に失礼致しました。

掲示板等で公開されているアドレスに対してダイレクトメールを一斉に送る行為は、一般にSPAMと言われ、それを問題にしているページもあるようです。

参考ページ:
http://caramia.g-net.org/spam/whatis.html

この事について、意見等がございましたらお聞かせください。
また、こういった事を取材されると、現在のインターネットの問題点がわかって、面白いと思います(例えば、同じ手法で、女性ネットワーカーへのストークとかが行われたりする)。

1997年10月20日 22:35 受信

この、「取材協力願い」は、どういった基準で選択し、何人のかたに送られていますか?

これといった基準はありませんが、基本的には掲示板をみて、その方の発言内容を読んで(というか掲示板の趣旨がまじめなものにまじめな話で参加している人←主観的にです)、送りました。送った人数はたぶん300人程度だと思います(今回)。

あと、新たにお聞きしたい点が出てきたのですが、こちらが情報提供した事に対するなんらかの見返りや謝礼と言ったものは、あるのでしょうか?(別に、無いなら無いで構いません。)

申し訳ないのですが、特にありません。ただし、記事に直接結びつくような情報を提供していただいた方には掲載紙をお送りしています。
直接あって取材をした方とは、だいたい喫茶店やレストランで取材しているのですが、その際の食事代。(まあ、当然ですが。。。。)

掲示板等で公開されているアドレスに対してダイレクトメールを一斉に送る行為は、一般にSPAMと言われ、それを問題にしているページもあるようです。
参考ページ:
http://caramia.g-net.org/spam/whatis.html
この事について、意見等がございましたらお聞かせください。

たぶん、取材などに興味をお持ちでない方には、私のメールもSPAMと同じようなものなのでしょう。なぜ、私がこのような方法でメールでの情報収集を始めたか、については近く詳述したいと思います。(今週末に長野への出張があるので、早くとも来週になると思います)
本日はこんなところで。
それでは失礼します。

「たぶん...」と言う文は、開き直りにも見える(^^;。「MLM(ねずみ講でも可)に興味の無い方には、このメールはSPAMと同じようなものでしょう。」と言う文と同じ(笑)。SPAMと言うのは、興味の無い人にも一斉送信されるから良くないのでは(^^;。
このメールに関して言えば、面白いので、いいんですけどね(^^)。
(ねずみ講も、僕にとっては、面白いと言う意見もある。(笑))

1997年10月27日 15:48 受信

多くの方に「なぜメールを使って取材しているのか」というご疑問をいただいたので、それにお答えしたいと思います。

きっかけは就職に関する取材でした。

ご存じの通り、今年は就職協定が廃止になり、大学生に対するリクルート活動は原則自由になりました。私は個人的には、企業の採用活動、学生の求職活動に制限をつけている(さらにそれが守られていない)状態よりは良いと思ったのですが、突然の決定だったので、学生、大学、企業それぞれに混乱が起こりました。特に学生たちにとってはたまったものではなく、あせりと不安が巻き起こりました。

その混乱から派生することを取材しようと思っていたのですが、ここで難問が発生しました。同じ新聞社といっても、新聞と雑誌ではかなり視点が違います。新聞の場合は、官庁や企業団体の記者クラブに拠点を持っているので、そこから得られる(もちろんそれだけではありませんが)情報を記事の核に出来ます。だから雑誌メディアが、例えば、現在の内定率とか、企業の採用情報とかで競おうと思っても新聞には太刀打ちできません。さらに、言えばそんな情報や話を書いても全く面白くありません。

それならば、実際に活動している学生さんたちを情報源にしよう、新聞(新聞や通信社を情報源とするテレビも含む)が官庁や大学、企業、といった団体からの視点なら、私は学生さん個人個人からの視点で取材しようと考えました。官庁や企業、団体が発表情報で何といっても、現場で体験する学生さんたちの話が一番現実の採用状況を表している、とも思ったからです

でも、ここでも難問はありました。
最初は、各大学を訪れ、一人ひとりに聞いてあるく、と言った手法を取りました。けど、結局聞けるのは数人で、しかも訪ねた大学数が限られている。それを大学生全体に置き換えていいのか、という疑問がわきました。

自分一人で取材できて、なるべく多くの大学のなるべく多くの学生さんから話を聞く方法はないか、と悩んでいたとき、インターネットで学生さんたちが互助組織のようなホームページを開いているのを見つけました。そこの掲示板に公開されているアドレスに片っ端からメールを送り、現在どういうことに悩み、どういう状態に苦しんでいるか、などを質問しました。

最終的には300人程度の学生さんとメールのやりとりをするようになり、様々な話が聞けました。(現在、その一部の人が今でもこの種のメールに答えてくれています)

それをその他の内容でもできないか、と思ったのです。
例えば銀座の街頭で道行く人にインタビューしても、それは銀座という場所に限定される人ですし、さらに一人で取材をしたら、できる人数は10人多くても20人程度でしょう。けど、メールを使えばそれがかなり多くの広い範囲から聞けるのです。また、自分が書いた記事の批判なども直接受けられ、次の記事に生かすこともできます。

また、多くの人と接点を持つことで、自分が疑問に思わなくても、その人が疑問に思っていること、記事に取り上げて欲しいと思っていること、などをくみ取れる可能性がある、と思ったのです。

少し、分かりにくい文章になったかと思いますが、これが私がメールをつかって取材をしようと思った理由です。

長々と書いてるけど、要は「足を使って取材するのは面倒だなあ。そうだ!メールを使って不特定多数の人に送れば楽できる!!」って事ですね(^^;。まさに、SPAM送る人の思考回路です。
そんな事でいいのか、朝日新聞(笑)。

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