Inroduction
 
■ヴェルディ:歌劇《仮面舞踏会》
「仮面舞踏会」は「運命の力」や「ドン・カルロ」と並び、ヴェルディ(1813年〜1901年)中期の3大傑作と言われるオペラです。1859年2月17日にローマ・アポロ劇場で初演されています。権力者の暗殺という内容なだけに当局のチェックも厳しく、もともとのタイトルであった「グスタヴ三世(実在の国王)」から「ドミノ(仮面舞踏会で着用する衣装のこと)の復讐」へと変わり、さらに紆余曲折を繰り返してようやく「仮面舞踏会」に落ち着きました。場所も原作ではスウェーデンでしたがアメリカのボストンに変更する事を余儀なくされました。
 
■おもな登場人物       

リッカルド

レナート

アメーリア

オスカル

ウルリカ

サムエル

トム

ボストン総督

リッカルドの秘書

リッカルドの妻

総督の小姓

占い師

反総督派の貴族

反総督派

(テノール)

(バリトン)

(ソプラノ)

(ソプラノ)

(メゾ・ソプラノ)

(バス)

(バス)

 

 
■ものがたり 
【第1幕】
第1場 ボストン総督邸
 朝、代議員たちがいつもの様に広間に集う。しかしながら総督リッカルドを讃える支持派に混ざって、反旗を翻そうと機会をうかがう反対派もいた。皆と挨拶を交わすリッカルド。そこにオスカルが来て、舞踏会の招待客リストを差し出す。リッカルドは彼の腹心であるレナートの妻、アメーリアの名を見つけ、彼女との再会を夢見る。レナートが現れ、許されぬ恋に悩むリッカルドの顔を見て、てっきり反対派に対する苦悩だと思い込んでしまう。そこに判事が現れ、ウルリカという呼ばれる占い師が、人心を惑わしている旨を陳情する。しかしオスカルは占いが良く当たることを理由に、ウルリカの弁護にまわる。このやりとりに興味を抱いたリッカルドは、裁判を行う前に、皆で仮装してウルリカの予言を聞きに行くことにする。反対派はこれを聞いてリッカルドを陥れる絶好のチャンスと奔走する。

第2場 ウルリカの家
 ウルリカを訪れた人々に魔術の祈祷が行われる。まず、船乗りが手相を見てもらい、金と地位が手に入る、と予言される。猟師に変装したリッカルドはこれを耳にして、彼のポケットに、水夫からオフィサーに昇進させると書いた紙を忍び込ませる。紙を見つけた人々が、占いが当たったと驚いているところに、アメーリアが現れて秘密の占いを所望する。ウルリカは、人払いをして、彼女の悩みを聞く。リッカルドが、物陰で彼女の悩みを盗み聞きすると、その望みは不倫の恋を忘れる薬が欲しいというものだった。リッカルドは不倫の恋が相思相愛だったことを知り、幸せに酔う。ウルリカはアメーリアに、深夜、死刑台の下に生える草を摘むよう言いつける。彼女は恐ろしさに震えながらも勇気を奮って出かけて行く。皆が部屋に戻り、リッカルドが手相を見てもらう。ウルリカは不吉にもリッカルドはこれ以後、彼と最初に握手した者の手で暗殺されるだろうと告げる。彼は皆に握手を求めるが、誰も彼の手に触れようとはしない。その時、レナートが現れて、彼の手を握る。人々は、最も信頼のおける人物が総督を殺すわけがないと胸をなで下ろし、予言を否定して総督と祖国英国を讃える。

【第2幕】
 アメーリアは、寂しく恐ろしい死刑台の丘にたったひとりでやって来る。やがて真夜中を告げる12時の鐘が鳴るが、アメーリアは愛しい人を忘れ去る淋しさに悩む。神に祈りを捧げていると突然リッカルドが現れ、アメーリアに愛を告白する。始めは自制するアメーリアも、ついに情熱には勝てず、二人の想いは燃え上がる。だが、そこにレナートがリッカルドの後を追って現れ、アメーリアは慌ててヴェールで顔を覆う。レナートは、暗殺者がリッカルドを狙っていることを伝え、互いのマントを取り替え、すり変わって逃げるよう勧める。リッカルドは、連れの女性とは一言も言葉を交わさぬよう、また、顔も見ぬように約束させて二人を町に帰す。暗殺者が現れるが、リッカルドを取り逃がしたことに気付き、怒って夫人のべールを取ろうとする。レナートが剣を抜き、止めに入ったアメーリアのベールが落ちる。ついにレナートは、リッカルドの不倫相手が妻だったことを知り、暗殺者たちは、この事実を嘲り笑う。
【第3幕】
 第1場 レナートの書斎
 怒りに震えるレナートは妻に死を命ずる。覚悟したアメーリアは、最後に息子と会わせてくれと頼むのだった。妻が去るとレナートは、リッカルドの肖像をにらみながら復讐を誓う。そして反逆者たちに仲間となることを申し出る。三人がそれぞれの名を書いた紙を壷に入れ、アメーリアにそのひとつを引かせて、誰が暗殺者の役を果たすか決める。アメーリアが引いた紙は、レナートのものだった。そこに、仮面舞踏会の招待状を携えた小姓のオスカルがやって来る。仮面で顔を隠して暗殺を企む男達、この陰謀をどうやってリッカルドに伝えようかと悩むアメーリア、無邪気に舞踏会を待ちわびるオスカルの想いが交錯する。

第2場 リッカルドの書斎
 リッカルドはアメーリアを諦め、レナート夫妻を本国イギリスに帰すことを決心する。そこにオスカルが現れ、見知らぬ夫人から内密に預かってきたという手紙を差L出す。手紙には、今夜の舞踏会に命を狙うものが紛れ込んでいると書かれてあった。だが、リッカルドは最後にもう一度アメーリアと会うために、出席を決心する。

第3場 舞踏会場
 大舞踏会場で華やかな宴が繰り広げられている。レナートは、オスカルから総督の扮装を聞き出す。アメーリアが、そっと総督に近づき、逃げるよう強く説得するが、ついにレナートの剣で胸を刺される。リッカルドは苦しい息の下で、レナートを呼び寄せ、アメーリアは純潔であることを神に誓い、彼ら夫妻をイギリスに栄転させることを告げ、その書類を渡す。また、謀反に関わった全ての人々を無罪にするよう言い残し、感謝と別れを告げて、こと切れるのだった。

 
   

 

 
 
 
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