2008年12月12日(金) 07時00分
寿命で賭け事!宇津井健“遺作ドラマはこれ”(スポーツニッポン)
俳優の宇津井健(77)が主演するフジテレビ系スペシャルドラマ「長生き競争!」(26日後9・30)の制作発表が11日、都内で行われた。76歳の同級生6人が賭けた金を最後に生き残った1人が総取りする、文字通りの「長生き競争」を通して生死の意味を問う物語。出席した主要キャストは高齢者ぞろい。宇津井が「私の遺作はこれ」と宣言して笑いを誘うなど、ベテランの味が生きた会見となった。
66〜77歳の主要キャスト6人の平均年齢は実に71歳余。若者の出演者で占められることが多いドラマ界では珍しいベテランぞろいの会見となった。
6人が演じるのは76歳の同級生。久しぶりに開いた同窓会で金を賭けた長生き競争を始める。さらに、宇津井演じる主人公の白石聡がワケアリの20歳の山田エリ(石原さとみ=21)と同居し、生と死について考えるストーリーだ。
宇津井は「こういう老人をテーマにしたドラマを作ってくれたらいいなと思っていました。こんなにうれしいことはない」とあいさつ。「私の遺作はこれに決まりました」とまで言い切って笑いを誘った。
あこがれのマドンナ役を演じるのは草笛光子(75)。周りの俳優陣を横目に「男はこれぐらいの年齢になるとかわいくなる」と話すと、両隣の津川雅彦(68)と小松政夫(66)がすかさず上目遣い。草笛が「急にかわいい顔をしなくていいの!」と突っ込むなど、絶妙のやりとりを見せた。
津川も「毒気が好きなボクにとって、命にお金を賭ける不謹慎なテーマがいい」「オンエアまで出演者が無事でいられるかが心配」と毒舌連発。小松は「歯医者の民謡 ハ〜ド〜シタ」「地下鉄の民謡 ア〜ホレホレ」など撮影の合間に聞かせていたというダジャレを披露。大御所俳優たちのトークと掛け合いで、盛り上がりに欠けて終わることが多い制作発表を大いにわかせた。
東海テレビ開局50周年記念のスペシャルドラマとして放送。服部宣之プロデューサーは「テレビを50年支えてきた俳優さんに出ていただきたかった」と説明している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000046-spn-ent