愛知県警は7日、海外商品先物市場への投資をめぐって不正行為があったとして、詐欺容疑で先物取引会社「コメックスジャパン」(名古屋市中区)の本社を家宅捜索した。
顧客約140人から計5億円を集めていたとされ、県警が同社の運用実態の解明を進める。農林水産省と経済産業省が6日、海外商品市場先物取引法に基づき、同社を業務停止処分にしている。
農水省と経産省によると、同社は十分な資本がないまま顧客を勧誘。02年7月から今年10月にかけ、顧客から預かった資金計5億円を市場に全く投資せず、契約に基づいた支払いも遅れていた。両省に対し、同社社長は経費などに流用したことを認めているという。