電気通信事業者協会が6日発表した携帯電話3社の今年上半期(1〜6月)の契約数によると、新規契約数から解約数を差し引いた純増数で、KDDIが前年同期比17・6%増の148万3800件、ソフトバンクモバイルは7・6倍の94万2800件と急増したのに対し、NTTドコモは50・7%減の64万4500件となり、ドコモの「一人負け」が鮮明に表れた。
KDDIは、携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」対応の機種などが人気を集め、春商戦を乗り切った。ソフトバンクは、1月に導入した月額基本料980円の定額制サービス「ホワイトプラン」が支持され、契約数を押し上げた。
6月の純増数は、ソフトバンクが20万4800件と2か月連続で首位を確保。「番号持ち運び制度」の利用状況では、KDDIは契約者の「転入」が「転出」を5万1700件上回り、昨年10月の制度導入以来、転入超過の累計が計100万7500件と、100万件台を突破した。