2日の取引は、日欧での株価下落が続いたことを受けて買い注文が先行したが、午後に入って再び下げ足を速めた。
同日のニューヨーク外国為替市場の円相場でも、前日に続いてドルが売られ、円高ドル安が進んだ。午後5時時点は前日同時刻時点に比べ80銭円高ドル安の1ドル=116円74〜84銭。
円高傾向は、超低金利の日本で借り入れた円資金を外貨に換え、高利回りの外国証券などに投資する「円キャリー取引」の解消が続いたためと市場でみられている。世界的な株価急落で、ヘッジファンドなどが海外投資を急速に引き揚げ、各国の株価やドルがさらに下落する悪循環になっているようだ。
2日の欧州株式市場も英国でわずかに小反発したものの、仏独は4日連続の下落。世界的な株安の連鎖が止まらずに週をまたぐことになり、市場関係者の間では「当面は不安定な相場展開が続く」との見方が多い。