14日のニューヨーク株式市場で、自動車大手ダイムラークライスラーの株価が急騰した。終値は前日比5.33ドル高い69.78ドル。同8.27%の大幅上昇で、00年1月以来約7年ぶりの高値をつけた。北米中心に事業展開するクライスラー部門の大規模リストラ策や分社化、資本提携などの検討を同日表明したことが好感された。
同社はクライスラー部門の全従業員の約16%にあたる約1万3000人を削減し、米国内の工場を含む2拠点の閉鎖などで年間生産能力を40万台減らす計画。分社化や資本提携も「すべての選択肢を排除せずに検討する」と踏み込んだ。
これを受けて、市場では、世界規模での新たな再編につながるとの期待感も出ている。