警視庁万世橋署が強制わいせつの現行犯で逮捕した容疑者を、逮捕から48時間以上拘束するミスをして釈放していたことが13日分かった。同署によると、男性は不起訴処分になった。
同署は公表していなかったが「今考えると、公表すべきだったかもしれない」としている。
万世橋署などによると、パトロール中の同署員が昨年10月6日午前1時40分ごろ、東京都千代田区のJR秋葉原駅付近の路上で、江東区の女子大生(21)にわいせつな行為をしたとして、横浜市の私立高校の男性教諭(34)=当時=を現行犯逮捕した。
刑事訴訟法で本来は48時間以内に容疑者を送検しなければならないが、担当者間で送検日を間違え、約8時間超えた8日午前9時半まで男性を拘束したという。
同署は身柄付きの送検を見送り、男性を釈放。その後、男性と女性の間で示談が成立し、同署は同月19日に女性の告訴取下書を付け書類送検した。
同署は「ミスがあった」とする一方で「容疑を認めていたため(身柄を拘束しない)在宅事件として扱った」としている。
ZAKZAK 2007/02/13