M資金とは、マーカット資金(*1)の略です。これは、第2次世界大戦後(カッコ良くWW2と呼ぼう)、GHQの経済科学局長だったマーカット少将が日本軍の莫大な管理物資のうち貴金属などを押収、その一部を秘密資金にしたものです。マーカット少将が巨額の税金を払う事を嫌って(?)、どこかに隠したとされています。某コピーライターが赤城山を調査した所、見つからなかったようです。その資産は、当局筋の情報によりますと総額数10兆円にも上るそうです。
で、このM資金をただ眠らせておくのはもったいないと言う事で、資産管理をまかされていると自称する人が、話しを持ち掛けてきます。
「実は、巨額の隠し資産があるのですが、それを信用のある企業の方に低利でお貸しして、企業の発展ひいては国家の発展を目指そうと言う制度があります。」
と言う感じ。数10兆円も預かってくれる銀行なんてありませんから、自分で資産運用し増やして行かなければならないわけです。
話しでは、数億〜数百億円を利子数%で融資してくれると言う事です(サラ金で借りると20%位)。「そんないい話しが」と疑っていると、「財界の大物」風のご老人や、「大物政治家の秘書」を名乗る好青年、「旧皇族」を名乗るやんごとなき身分な感じ〜の人に会わせてくれたりもします。
そして、ここからがお決まりのパターンです。大抵、
「低利子で融資する代わりに、利子を先払いして欲しい」
とか
「確実に融資できるように根回しするので、いくらか包んで欲しい」
と言ってきます。数億〜数百億円の融資ですから、利子や包むものもそれなりの金額(数百万円〜数億円)が必要になってきます。
融資して欲しい人はたいてい藁(わら)にもすがりたい気持ちですし、用意周到な仕掛けによってつい信じてしまいます。
ついには、その利子や根回し金を渡してしまい、相手はドロンです。
「マーカットの隠し資産」は既にメジャーになっているため、「大物華僑の使い」とか「薔薇十字団極東全権大使」とか「サウジアラビアの王族」「ロスチャイルド家」「マルタ騎士団国」等を名乗って近寄ってくる事も多いようです。
聞く所によると、全日空やTBS、ヤオハン等が騙された経験を持つそうです。
皆さんも、充分気を付けましょうね!
(*1)最初はマッカーサー資金と間違えてました(^^;。3人もの方よりご指摘いただきました。どうもありがとうございます。