相対性理論による、「高速で動く物体は、寿命が長くなる=時間の進み方が遅くなる」と言う効果が、通称「ウラシマ効果」です。では、なぜそういう効果が起こるのでしょうか?
それには、まず「なぜ、人は歳を取るのか?」「なぜ、時間は進むのか?」と言う疑問に答えなければなりません。
すべての生物の周りには、「時の妖精」が飛び回っています。時の妖精は、正直者にしか見えません(妖精の写真1、2)。時の妖精が、生物の周りを、上から見て右回りに(時計周りに)1周すると約1分の時間が経過します。
現在ある時計は、この1周する時間を元に作られており、時計の針の先にある、膨らんだ部分は妖精をあらわしています。
時の妖精による、時間の経過は分かっていただけたと思います。次に、肝心のウラシマ効果について説明します。
時の妖精は、生物の周りを1分間に1周と言う非常にゆっくりとしたスピードで飛んでおります。ですが、それが最高スピードかと言うとそうではありません。第2次世界大戦中には、飛行機よりも速く飛んでいる妖精を目撃したと言う報告もあります(飛行機を落す「グレムリン」と言う妖精です)。
ただ、飛行機よりも速く飛ぶ妖精と言えども、そのスピードは有限です。したがって、周る対象が速く動けば動くほど、付いて行くのが大変になります。
そうすると、当然1周するのが大変になりますから、時間の進み方が遅くなるわけです。